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本項目では旅行(りょこう)、旅(たび)について解説する。 == 概説 == 広辞苑によると、旅とは、定まった地を離れて、ひととき他の土地(場所)へゆくこと〔広辞苑 第五版、p.1669 【旅】〕、である。大辞泉には「住んでいる所を離れて、よその土地を訪れること」とある〔大辞泉「旅」〕。 〔「」という表現が広く用いられている?。(JRや国土交通省などが使用する特殊用語。JRの旅客営業規則のような約款における特殊用語としての「旅行」は、何かしらの交通手段を用いて移動すること全般を言う。〕 〔(演劇、芸能などの)仕事のために遠方の地を転々とすることも旅と呼ぶ(「旅回り」とも)〕 柳田國男によれば、旅の原型は租庸調を納めに行く道のりのことである。食料や寝床は毎日その場で調達しなければならないものであり、道沿いの民家に交易を求める(物乞いをする)際に、「給べ(たべ)」(「給ふ〔たまう〕」の謙譲語)といっていたことが語源であると考えられる、と柳田は述べている〔「豆の葉と太陽」『柳田國男全集〈12〉』筑摩書房、1998/02, p.267, ISBN 978-4480750723〕。 旅の歴史を遡って概観してみれば、人類は狩猟採集時代から食糧を得るために旅をしていたのであり、農耕が行われる時代になった後も、すべての人々が定住していたわけではなく、猟人、山人、漁師などは食糧採集のための旅を行っていた。 その後、宗教的な目的の旅がさかんに行われていた時代があり、ヨーロッパでは4世紀ころには巡礼が始まっていた。日本でも平安時代末ころには巡礼が行われるようになった。イギリスでは近世になると裕福市民層の子が学業仕上げのグランドツアーや家庭教師同伴の長期にわたる海外遊学などを行うようになった。日本では江戸時代にいくつもの街道が整備され、馬や駕籠も整備され、治安も改善されたので、旅がさかんになった。 近代になり西欧で鉄道や汽船などの交通手段が発達すると、ますます旅はさかんになった。→#歴史 現在の旅は非常に多様であり、さまざまに分類することが可能である。→#旅の分類 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「旅行」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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