|
と学会(とがっかい)は、「世間のトンデモ本やトンデモ物件を品評することを目的としている」と謳っている、日本の任意団体。 なお、名称に「学会」とあり、さらに公式HPにもTHE ACADEMY OF OUTRAGEOUS BOOKSなどと表記しているが、学会やそれに類する学術団体ではない。あくまで非アカデミックな私的団体である。 == 概説 == 『トンデモ本の世界』をはじめとする著作群で知られる。 1992年に設立。SF作家山本弘が会長を務める“読書集団”であり、「著者の知識の欠如や妄想により、著者の意図とは異なる楽しみ方ができる」トンデモ本を「バード・ウォッチングのように楽しむ」探求・愛好団体、と当人たちは語っている。「と学会」の目的は「あくまでもトンデモ本を楽しむことにある」と当人たちは謳っている。だが、実際には出版物は、会長を中心として執筆者らが、超常現象、オカルト、陰謀論、疑似科学を否定的に扱ったりひやかしたりする文章が多い為に、人々からしばしば“オカルト否定団体”だと認識されている。だが人々のそうした認識に対して、元副会長の藤倉珊は、「単にそうした分野にトンデモが多いだけで、とくにオカルトを標的にしているわけではない」としている〔『トンデモ本の世界R』p.33〕。なお、運営委員の唐沢によれば、会の結成以前からの流れとしてトンデモ本に対する論破・ツッコミを中心にする山本弘と、トンデモ本が存在する現状の観察に重きをおく藤倉珊という二派が存在しているという〔『トンデモ世紀末の大暴露』p33。〕。また、志水一夫のように超常現象は実在しているとする人、さらには稗田おんまゆらのような占師・オカルティストも会員に含まれている。 「と学会」自体は、オカルト系のみならず「著者の執念・妄想で奇怪な内容になった実用書、マーケティングをした形跡のない出版意図の不明な本、ブーム便乗本、設定やストーリーが支離滅裂な小説、間違った内容の多すぎるベストセラーなどもトンデモ本として“楽しむ”対象である」としており、また「作り手の意図どおりで厳密には後述の定義から外れるが意外な世界を体感できる“亜トンデモ”も扱っている」とも述べている。更には、書籍以外にもあらゆるおかしなものを扱っている〔『と学会年鑑2002』2頁および『と学会年鑑Rose』3頁〕。 「と学会」の書籍がとりあげた本の著者のトップ3は、大槻義彦、矢追純一、武田了円(ニャントロ星人陰謀論者)である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「と学会」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|