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日光山中禅寺 : ウィキペディア日本語版
中禅寺 (日光市)[ちゅうぜんじ]

中禅寺(ちゅうぜんじ)は栃木県日光市中禅寺湖畔・歌ヶ浜にある天台宗の寺院である。世界遺産に登録された日光山輪王寺の別院であり、坂東三十三観音霊場の第18番に位置付けられている。
== 歴史 ==
寺伝によれば784年延暦3年)、日光山の開祖である勝道上人が船で湖を遊覧していた際に、湖上に千手観音の姿を感得し、桂の木に立木のまま千手観音像を刻んだ〔『坂東三十三所観音巡礼 法話と札所案内』坂東札所霊場会編、朱鷺書房、1987年4月8日〕。この「立木千手観世音菩薩」を本尊として、中禅寺が開かれた〔。
当初は、二荒山神社神宮寺として、男体山登拝口近くに建立され、「補陀洛山(ふだらくさん)中禅寺」(現在の日光二荒山神社中宮祠(ちゅうぐうし))とされた〔。本尊は、その本寺(ほんじ)観音堂に祀られた〔。脇侍として、源頼朝が寄進した四天王像が祀られた〔。
日光は女人禁制の霊場だったため、女性はいろは坂の途中の「女人堂」から本尊を遥拝した〔。
1141年康治元年)、 藤原敦光が「中禅寺私記」を著す。
1315年正和4年)、 仁澄により中禅寺の大造営が行なわれる。
1872年明治5年)、 神仏分離により輪王寺別院となる。山内の女人牛馬禁制解禁。
1902年(明治35年)、大山津波により壊滅的被害を受け、現在の地(中禅寺湖畔の歌ヶ浜)に再建される〔。このとき、観音堂が湖上に押し流されたが、本尊は無傷のまま湖上に浮かび、現在の観音堂に祀られることとなった〔。
* 1969年(昭和44年) 勝道上人開山1200年記念事業として五大明王堂が建設される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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