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日台の鉄道の姉妹提携[にったいのてつどうのしまいていけい] 日台の鉄道の姉妹提携(にったいのてつどうのしまいていけい)では、日本と台湾の鉄道事業者間での路線、列車、駅同士の姉妹提携の取り組みを解説する。 == 概説 == 日本の地方鉄道では、集客のために自社が運行する地域とは離れた各地の中小鉄道などと連携する動きがある〔「朝日新聞(東京本社)」(2014年10月9日)夕刊1面「江ノ電連合西へ東へ」〕。たとえば江ノ島電鉄(江ノ電)では、長野県松本市のアルピコ交通と観光交流協定を結び、自社エリアで集客して相手側の鉄道線に乗るというツアーを募集している〔。また、京都府の京福電鉄(嵐電)との間でも姉妹提携を結び、相手の車輛をデザインしたラッピング電車を走らせている〔。中沢俊之江ノ島電鉄観光企画部部長代理は、「東西の古都を走る観光の案内役同士で互いのイメージ・アップを図り観光力の強化を図る」ためと話す〔。このような姉妹提携の動きは、江ノ電を皮切りに地方鉄道で始まった取り組みだが、大手民鉄やJRグループにも広がりをみている〔「朝日新聞(東京本社)」(2015年7月9日)夕刊1面「日本と台湾テツ旅連携」〕。背景には、日本の鉄道業者は、沿線人口減少により、外国人旅行客の取り込みが重要課題となっているという事情がある〔。2014年度の台湾からの訪日客は、約283万人(前年比28%増)と国・地域別ではトップだった。しかも鉄道利用が期待できる個人旅行が多く、魅力的な市場となっている〔。他方、台湾側にも鉄道の姉妹連帯を観光客増につなげたいとの思いがある。2014年度台湾を訪問した日本人は163万5000人(前年比15%増)だった〔。中国大陸からの約400万人に次ぐ第2位だが、大型バスの利用が多い中国人に対し、日本人は鉄道利用が多いという〔。ただし、人口規模が5倍である日本から台湾へ訪れる人数が、台湾人の日本へ訪れる人数を下回るという逆転現象があるため、台湾側としては「もっと増えてほしい」との思いもあり、今後は、駅の日本語表記を増やすなど日本人に利用しやすい環境を整備する等の対策を進める〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「日台の鉄道の姉妹提携」の詳細全文を読む
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