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『日本人と日本文化』(にほんじんとにほんぶんか)は、作家の司馬遼太郎とアメリカ人日本文学研究者・文芸評論家・翻訳家のドナルド・キーンが、1970年代初頭に行った日本人と日本文化の対談記。 当時『国盗り物語』『竜馬がゆく』『坂の上の雲』など、すでに多くの歴史小説を出版していた司馬と、英文版『日本文学史』(訳書も中央公論社)を執筆中のキーンが、平城宮跡、銀閣寺、適塾を舞台に会い、料理屋(料亭)で酒などを飲みながら話を交わすという設定で、ほぼ日本語で対談を行なった。 はしがきで司馬は、中央公論社の社長だった嶋中鵬二が引き合わせたと記し、以後の二人は終生の親友となった。20年後に2人は、続編の対談『世界のなかの日本 十六世紀まで遡(さかのぼ)って見る』(中公文庫ほか)を行っている。また交流は紀行文集『街道をゆく ニューヨーク散歩』(朝日文庫ほか)にも詳しい。 == 目次 == *はしがき:司馬遼太郎 *第一章 日本文化の誕生 *:日本人の対外意識 *:外国文化の受け入れ方 *:「ますらおぶり」と「たおやめぶり」 *第二章 空海と一休 - 宗教の普遍性について *:国際的な真言密教 *:一休の魅力 *:切支丹(キリシタン) *第三章 金の世界・銀の世界 - 乱世の美学 *:足利義政と東山文化 *:革命としての応仁の乱 *:金の復活 - 織豊時代 *:日本的な美 *第四章 日本人の戦争観 *:忠義と裏切り *:捕虜 *:倭寇 *第五章 日本人のモラル - 儒教をめぐって *:日本人の合理主義 *:日本人と儒教 *:「恥」ということ *:他力本願 *:西洋芸術・東洋道徳 *第六章 日本にきた外国人 *:津和野 *:緒方洪庵塾 *:シーボルト *:ボンベ先生 *:クラーク、ハーン(小泉八雲) *:アーネスト・サトー *:フェノロサ、チェンバレン、サンソム *第七章 続・日本人のモラル *:風流ということ *:英雄のいない国 *:再び日本の儒教について *:庶民と宗教 *:原型的な神道 *第八章 江戸の文化 *:上方は武士文化、江戸は町人文化 *:赤穂浪士 *:江戸文学を翻訳して *:奇人、江漢と源内 *:本居宣長 - むすび *あとがき:ドナルド・キーン 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「日本人と日本文化」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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