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日本原子力防護システム : ウィキペディア日本語版
日本原子力防護システム[にっぽんげんしりょくぼうごしすてむ]

日本原子力防護システム株式会社(英称:Japan Nuclear Security System Co., Ltd. 略称:JNSS)は、原子力発電所をはじめとする大型施設へ総合的な防護を提供する会社である。本社は東京都港区虎ノ門品質マネジメントシステムISO9001を取得している。略称で「原防(げんぼう)」と呼ばれることが多く、会社のロゴも「げんぼう」と平仮名が採用されているが、社章は「JNSS」という英語の略称が用いられている。筆頭株主がセコムであることから「セコムグループ」としての色合いが強いが、東京電力からも「グループ企業の一員」として扱われている。
== 概要 ==
1977年に原子力関連施設の安全を守る専門会社として、セコム・東京電力・関西電力中部電力が共同出資して設立。主に核燃料輸送警備業務、発電所における防護システム設備の設置と維持管理、そして防護要員を配置した人的警備業務の3種のサービスを提供する会社へ発展し、現在ではデータセンターなどの原子力関連施設以外の分野にも進出している。
;核燃料輸送警備業務
:設立翌年の1978年より開始。主に核燃料製造会社や電力会社より受注した輸送警備業務を、親会社であるセコムに委託して運用している。セコムの現業職員の中でもNSP(Nuclear Scurity Patrolsの略)と呼ばれる選抜部隊に属する社員が実際の業務に当たる。
;防護システム設備の管理業務
:主に原子力発電所に防犯カメラや各種センサーなどを設置し、維持管理にあたる業務。1979年に東京電力福島第一原子力発電所の防護システム設備の運用を開始。その後各発電所にも拡大し、1980年には原発以外の関連施設においても受注・運用を始めた。
;人的警備業務
:「防護隊」を組織し各発電所及び関連施設に常駐し、施設警備業務にあたる。同社が警備会社として登録しているので、防護隊の構成員は法的に「警備員」という扱いになるが、現場では「防護員」という呼ばれ方をしている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「日本原子力防護システム」の詳細全文を読む



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