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日本学士院(にっぽんがくしいん、)は、日本の官公庁の一つ。日本学士院法(以下「法」という。)に基づいて設置されている、文部科学省の特別の機関である。 == 概要 == 法第1条でその目的を「学術上功績顕著な科学者を優遇するための機関とし、学術の発達に寄与するため必要な事業を行う」と定めている。文部科学省の特別の機関として位置づけられており、東京都台東区上野公園の上野恩賜公園内に立地する。 外国のアカデミーは研究活動も行っているが、日本学士院では内部に「今更、研究をするのはいかがなものか」という考えが多く、研究機関としての面は他国に比べ薄い「殿堂」的機関と化している〔水田洋「学士院会員 水田 洋君の話を聞く」『十二月クラブ通信』第103号 平成11年12月号〕。しかしながら、毎月定例の研究会を開催し、そこで研究発表が行われ、また研究成果は『日本学士院紀要』として公刊されている。また、恩賜賞や日本学士院賞、エジンバラ公賞、日本学士院学術奨励賞の授賞も行っている。エジンバラ公は日本学士院の名誉会員である〔日本学士院ウェブサイト「名誉会員・客員一覧 」参照。〕。 学士院会員は終身であり(法第3条第2項)、定員は150名である(法第2条第2項)。死亡により欠員が生じた分科ごとに各部分科会員の投票により毎年12月に新会員が選定される(常に全欠員が補充されるわけではない)。文化功労者より低い年金(250万円)が授与されるが(法9条)、これは特別職の非常勤国家公務員(3条3項)としての給与名目で支給されており課税対象になる。また、検察官適格審査会令1条2項の規定により、日本学士院会員から互選で1名が検察官適格審査会の委員になっている。 1879年に東京学士会院として発足した。その後、帝国学士院に改組された。太平洋戦争後に日本学士院となり現在に至る。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「日本学士院」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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