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日本料理 : ウィキペディア日本語版
日本料理[にほんりょうり, にっぽんりょうり]

日本料理(にほんりょうり・にっぽんりょうり)は、日本でなじみの深い食品を用い、日本の国土、風土の中で発達した伝統的な料理をいう〔広辞苑第5版〕。日本食とも呼ばれ、日本風の食事を和食と呼ぶ〔用語解説 対する言葉は洋食。〕。食品そのものの味を利用し、を大切にする特徴がある〔広辞苑第5版〕。
広義には日本に由来して日常作り食べている食事を含むが、狭義には精進料理懐石などの一定の形式をふまえたものや、御節料理彼岸ぼたもち花見月見における団子冬至カボチャなど伝統的な行事によるものである〔『四季日本の料理 春』講談社 ISBN 4-06-267451-3〕〔『四季日本の料理 秋』講談社 ISBN 4-06-267453-X〕。
2013年11月、「和食」の無形文化遺産への登録が、ユネスコの事前審査で勧告され、同年12月に登録された〔「世界の「和食」決定 ユネスコ無形遺産登録」『読売新聞』2013年11月5日東京朝刊1頁参照。〕。

== 概要 ==
主に前近代(江戸時代以前)から日本に存在する料理の流れを引くものを日本料理・和食とするのが、一般的に普及している定義である。「日本料理」と「和食」と言う言葉は文明開化の時代に日本に入ってきた「西洋料理」や「洋食」に対応する形でできた言葉であり、「日本料理」は石井泰次郎〔著者は1923年(大正12年)にを著した四条流九代目家元石井泰次郎ではなく、八代目家元石井治兵衛()とみられる。〕による1898年(明治31年)の『日本料理法大全』により一般化され、「和食」はそれ以降に現れたものであると見られている。「日本料理」には料理屋で提供される高級料理のイメージがある一方、「和食」は家庭食も含む日本食文化全体を表す言葉としてよりふさわしいとされる〔。
ユネスコ無形文化遺産に登録された和食は、「多様で新鮮な食品とその持ち味の尊重」「栄養バランスに優れた健康的な食生活」「自然の美しさや季節の移ろいの表現」「正月などの年中行事との密接な関わり」である。日本は「和食」を料理や調理法だけでなく「いただきます」や「もったいない」といった食事という空間に付随することがらも含めた「自然の尊重という日本人の精神を体現した食に関する社会的慣習」として提案、年末年始における餅つき御節料理食育教育を中心にプレゼンテーションを行った。
日本政府の外国向け「日本食レストラン推奨制度」では、具体的に懐石寿司天ぷらうなぎ焼き鳥そばうどん、丼物、その他伝統の料理を日本食としている。
日本で独自に発生した料理で海外由来のものではなくても、近代以降に生まれたものについては、日本料理や和食とは区別される場合がある。例えば鉄板焼き料理については、日本料理店で鉄板焼きの食事ができる場合や〔人形町 今半〕、同じホテル内に日本料理店と鉄板焼き店を併設している場合もある〔ウェスティンホテル〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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