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サクラソウ(桜草、学名:''Primula sieboldii'')はサクラソウ科サクラソウ属の多年草。日本のサクラソウ類の代表で、日本では北海道南部、本州、九州の高原や原野に分布し、朝鮮半島から中国東北部へかけても分布するが、野生の群落をみることはまれになっている。また埼玉県と大阪府の県(府)花に指定されている。 江戸時代に育種が進み、数百に及ぶ品種が作られた古典園芸植物でもある。2005(平成17)年時点では297品種を後述の「さくらそう会」が認定している〔色分け花図鑑 桜草 7ページ 鳥居恒夫著 学習研究社刊、2006年 ISBN 978-4-05-402923-1 個人サイトではあるが、2013(平成25)年時点では会で315品種を認定しているという http://www5f.biglobe.ne.jp/~m-a-yo/〕が、この中には明治以降の作出品種も含まれる。ニホンサクラソウ(日本桜草)ともいう。 また、サクラソウ属植物は世界中に約400種あり、ホザキサクラソウ(''Primula vialii'') など一部を除くと花の形や草姿に極端な違いがないので、「サクラソウ」を総称とすることが多い。したがって同属の他種が「サクラソウ」と俗称されることがあり注意を要する。園芸店で「サクラソウ」として売られている植物としては西洋サクラソウ(''P. polyanthus'')、オトメザクラ(''P. malacoides'' プリムラ・マラコイデス)〔米倉浩司・梶田忠(2003年-)「''Primula malacoides'' 」『BG Plants 和名−学名インデックス(YList)』 、(2015年5月31日閲覧)〕、トキワザクラ(''P. obconica'' プリムラ・オブコニカ)〔米倉浩司・梶田忠(2003年-)「''Primula obconica'' 」『BG Plants 和名−学名インデックス(YList)』 、(2015年5月31日閲覧)〕、などがあり、本種は少ない。 == 特徴 == 自生地では林間の湿性地や原野の草間に生え、ときに群生する。地中に根茎があり、春に発芽して5~6葉を根生し、高さ15~40cmの花茎を直立させ、5~10個の花をつける。葉柄は長く、葉は楕円形でしわが多く、縁に浅い切れ込みがあり、葉や茎に白い軟毛が生える。花は直径2~3cmほどで、花弁が5個に深く裂け、さらに各弁が半分近く裂ける。淡紅色でまれに白花もある。花後、球形の蒴果を結ぶ。新しい根茎は地際にでき、梅雨明けの頃、葉が枯れて休眠する。夏の暑さと乾燥には弱いが、日本の気候風土に合っており、花は美しく清楚である。 Image:Primula sieboldii-leaf.JPG|サクラソウの葉 Image:Flower-center130614.jpg|サクラソウの花 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サクラソウ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Primula sieboldii 」があります。 スポンサード リンク
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