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ニホンアシカ (日本海驢、''Zalophus japonicus'') は、ネコ目(食肉目)アシカ科アシカ属に属する日本沿岸・近海に生息していたアシカの1種。現在はすでに絶滅しているとみられる。 == 概要 == ニホンアシカは、日本沿岸で繁殖する唯一のアシカ科動物で、アザラシやトド、オットセイのように冬に回遊してくるのではなく、周年生息していた〔。 アシカ ''Zalophus californianus'' の亜種(日本固有亜種〔アザラシ目 アシカ科 絶滅危惧IA類(CR) 環境省 自然環境局 生物多様性センター〕)に分類されているが、他の2亜種とは地理的に遠く離れて分布することや形態的な違いから、独立種 ''Zalophus japonicus'' とする説が近年有力となっている〔多田実 『生きていた!生きている? 境界線上の動物たち』 小学館、1998年、146頁。ISBN 9784093664011 伊藤徹魯によるとプロポーションの比率や臼歯の数などが異なるとされる。〕〔伊藤徹魯:ニホンアシカ ''Zalophus californianus japonicus'' の頭骨の新資料について 哺乳動物学雑誌: The Journal of the Mammalogical Society of Japan Vol.10 (1984-1985) No.3 P135-148〕。 「ニホンアシカ」の呼称も後から呼ばれたもので、単に「アシカ」〔や、江戸時代には「みち」や「みちのうお」といった呼称〔杉原通信「郷土の歴史から学ぶ竹島問題」第11回 ニホンアシカと竹島 島根県公式サイト 2008年10月3日〕や太平洋側の三陸以北では「トド」と呼ばれたこともあり、韓国においても、ニホンアシカはトドと混同されていたようである(海驢という漢字は「とど」とも読む)〔『生きていた!生きている? 境界線上の動物たち』157-159頁〕。東北地方では、「葦鹿」との表記も存在した〔『延喜式』〕。 生息地から迷入などの要因によって出現したカリフォルニアアシカをニホンアシカと誤認する可能性が一部で指摘されているものの〔〔、現在まで明確化したカリフォルニアアシカの迷入・誤認事例は存在しない〔英語圏には目撃例の一部は「逃げられたカリフォルニアアシカの可能性がある」といった内容の文献が存在する(ただし、対応する「アシカの逃亡」という事態は明確になっていない)。 * * “confusion with escaped Z. californianus cannot be ruled out.” 〕(不確定事例については後述参照)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ニホンアシカ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Japanese sea lion 」があります。 スポンサード リンク
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