|
マブチモーター株式会社は、小型モーターに特化した会社で、世界シェアの有鉄心モーターで業界一番のシェアを占める電気機器の大手。小型モーターは現在では全製品をアジアを中心とする海外の工場で生産しており、日本にあるのは本社と研究所の機能のみである。 現在の同社の売上の内訳は、ミラーやドアロックなどに用いる自動車電装機器が約40%を占め、音響・映像機器のCD/DVDドライブ用モーターが約20%、インクジェットプリンターやデジタルカメラなど情報機器関連が約17%などとなっている(2007年12月期のデータより)。 == 歴史 == 1947年の夏に馬渕健一が、フェライト磁石を使った有鉄心ブラシ付小型モーター(永久磁石界磁形整流子電動機)を発案、これを玩具や模型のために売り出したところ、世界中で認められるようになり、ゼンマイ仕掛けのおもちゃはこのために姿を消したとも言われている。 電機産業などでも、最初は「おもちゃのモーター」として軽視されていたが、低価格と高性能さが認められ、今日では国内外の製品に幅広く使われている。具体的には車のパワーウィンドウやドアミラー、ドアロック、光学ドライブ、インクジェットプリンター、シェーバー、ドライヤー、小型マッサージャーなどである。技術的には高度ではない製品ではあるが、圧倒的な価格競争力と高信頼性、生産能力で、トップシェアを占めるようになった。 マブチモーターを語る上で欠かせないものが模型の存在である。スロットレーシングカーブームの頃にタミヤなどが使い、世界的にマブチの名を知らしめた。また、戦車などのモーターライズ模型(プラモデル)ともマブチモーターは切っても切れない関係にある。さらには電動ラジオコントロールカーやミニ四駆〔タミヤが純正カスタムパーツとして売り出しているミニ四駆(ミニF/ダンガンレーサー)用モーターのうち、マブチ製のものにはモーター本体のエン ドベルやラベルはもちろんのことパッケージにもマブチのCIが入っている。〕などのヒット商品にも使われており、現在では学校の理科教育などにも意欲的に協力している。マブチの水中モーターS-1は同社のモーター応用製品の中でももっともよく知られている。 東京科学時代にはマブチ乾電池、また1970年代には三洋電機製のニッケルカドミウム電池をスーパーセルと称して販売していた。スーパーセルを使用するモーターに空中モーターA-1が存在する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マブチモーター」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mabuchi Motor 」があります。 スポンサード リンク
|