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VQエンジンとは、日産自動車のV型6気筒 4-OHC(片バンクあたりDOHC機構) マルチバルブのガソリンエンジン。バンク角は60度。 == 概要 == 日産のV型6気筒エンジンは以前からVG型・VE型があったが、それらに代わる新世代エンジンとして、1994年より生産を開始した。2007年現在でも日産車の中級・上級ラインナップにおける主力エンジンとなっている。また、現在では、一部が提携先のルノーやその傘下であるルノーサムスンの上級車種にも使われている(この場合、数字の後のアルファベットが付かず、「VQ25」などと表記される)。 単に性能が優れているだけでなく、良好な生産性と広い汎用性をも兼ね備えた完成度の高いエンジンで、量産型エンジンとしての大きな成功を収めてきた。評価の一例であるが、アメリカのWard's AutoWorld magazine社が毎年選出する10 best engineには、1995年~2008年まで14年連続で選出された。この記録は選出回数、連続記録ともに世界一の快挙である。 最初に搭載された車種は4代目マキシマ(日本国内の場合は2代目セフィーロ)で、それ以降日産の上級車種に採用されているほか、現在ではRB系エンジンの後継も兼ねる形となっている。2,000ccから4,000ccまでの幅広いラインナップを用意し、全タイプDOHC仕様でカムシャフトはタイミングチェーンによる駆動となる。通常型インジェクション仕様のほか、直噴仕様(NEO-Di)の設定もある。前者は日産のエンジン型式ルールにより「E」、後者は「D」がつく。基本的にプレミアムガソリン仕様であるが、3代目セフィーロ最終型(2001年以降)のVQ20DEと、VQ23DE、エルグランド、2代目ティアナに搭載されているVQ25DEは中級車の下位レンジに搭載されるという事情から、経済性を配慮してレギュラーガソリン仕様となっている。 日産はVQエンジンの生産に当たって、福島県いわき市にVQエンジン専用のいわき工場を建設。2004年からはアメリカ・テネシー州にあるデカード工場で、2011年からは東風日産花都工場においてもVQエンジンを一貫生産するようになった。VQエンジンは生産性と汎用性が高い半面、高い精密性と製造技術を要するため、一貫生産できるのは世界でもこの3工場のみである。 なお、12代目スカイラインに搭載するにあたって設計を改めたものは「VQHRエンジン」として区別される。 対抗するクラスのエンジンとしてトヨタのGRエンジンがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「日産・VQエンジン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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