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日産・シルエイティ : ウィキペディア日本語版
日産・シルエイティ[にっさんしるえいてぃ]


シルエイティ(Sileighty)とは、日産・180SXの車体にシルビアの前部を接合した車両の通称である〔下記の新車販売された車両を除く。〕。いわゆる顔面スワップ〔フロントバンパーやヘッドライトなど、自動車の前部を構成する各種パーツを別車種のものに換装してしまうこと。〕の代表例として知られる。
なお、シルエイティなる名称はもとは正式な車種名でなく通称であり、正式な名称はあくまで180SXだが、日産自動車によって商標登録され(登録番号第5118200号)、正式な車種名としての「シルエイティ」も存在する(詳細は後述)。
== 概要 ==
S13型シルビアと180SXは別車種だが同型番であり、姉妹車の関係にある。それゆえパーツの互換性が高く、流用が比較的容易に行える。この特徴をうまく利用したのがシルエイティと言われる車両で、あるチューニングカー愛好者が180SXの前部を破損した際に、「リトラクタブルヘッドライトは修理するのに部品代が高くつくため、『台数が多く部品代の安い姉妹車のシルビアの前部を使ったらどうだろうか』という発想をしたことが原点とも言われるが、フロントヘビーとなるリトラクタブルライトを取り払うことで、フロントを軽量化させることを目的としたものともいわれる。
当時シルビアはS14型にモデルチェンジしていたが、3ナンバーサイズに拡大した事から不人気であり、S13型を懐かしむユーザーが次善の選択肢としてモデルチェンジがなされなかった180SXを購入する事例が多かった。シルエイティは180SXをS13シルビア類似のデザインに改造できるという事で、人気が高まった。
なお、ボディのモノコックはそのまま使用するため、いわゆるニコイチ車両ではない。なお、シルエイティを製作する際、車両の全長が180SXのときと比較して4cmほど短縮される。そのため法的には(公道走行には)、エアロパーツを装着して全長を伸ばし辻褄合わせをするか、記載事項変更の必要がある。
前後逆構成の車両(シルビアの車体に180SXの前部を接合したもの)は通称ワンビアと呼ばれている。シルビア/180SXの北米仕様である240SXは、ヘッドランプ位置に関する規制のため、ハッチバック(=180SX)もノッチバック(≒シルビア)もリトラクタブルヘッドランプ採用であり、ノッチバック仕様は日本でいうところのワンビアそのものであった。その逆であるシルエイティが容易に成立するのも当然と言えよう。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「日産・シルエイティ」の詳細全文を読む



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