|
テラノ(''TERRANO'')は、日産自動車のSUV。初代および2代目はパスファインダーの日本・東南アジア仕様車であった。2013年に発表された3代目はダチア・ダスターをベースとするインドおよびロシア市場向けの小型SUVである。 また、日本ではミストラルの車名で輸入販売が行われていたSUVの欧州名も「テラノ」(あるいは「テラノII」)である。 == 歴史 == === 初代 WD21型(1986年 - 1995年) === * 1986年8月 - 初代テラノ(WD21型系)登場。 * ダットサントラック(D21型)をベースとし、登場時はボディは2ドア、搭載するエンジンは新開発の直列4気筒OHV・TD27型ディーゼルエンジンのみ。サスペンションはフロントが独立懸架としてオンロードの使い勝手を重視しながらも、リヤは上級車種のサファリ譲りの5リンクコイルリジッドを採用している。 * 外観の特徴としては同時期の「エクサキャノピー」と同じく、日産北米デザインスタジオ「NDI」によるデザインが採用されている。北米仕様であるパスファインダーはVG30E型エンジンを搭載したこともあり、北米ではD21型ピックアップとともに、「オフロードのZカー」と呼ばれたという。 * 1987年10月 - V型6気筒SOHC3.0L VG30i型ガソリンエンジン搭載車追加。 * 「i」の符号が示すとおり、インジェクションはVG30「E」型の「EGI(マルチポイントインジェクション)」ではなく、「Ei(エレクトロ・インジェクション、つまり、シングル・ポイント・インジェクション)」である。またこれと同時に当時のクロカンタイプとしては珍しい電子制御式4速オートマチック(フルレンジ E-AT)車も設定された。 * 1988年11月 - ディーゼルエンジンのモアパワー化に応え、TD27型にターボを搭載したTD27T型・100馬力エンジン車も設定された。またディーゼル車にもAT車を追加。 * 1989年10月 - 4ドアを追加。リアドアハンドルがドアパネルではなく窓枠部にあり〔後にジュークでも類似のデザインが採用されるが、クーペ風に見せることが目的でありテラノとは意味合いが異なる。〕、2ドアモデルに近いデザインを持つが、2ドア車のような窓は4ドアだと構造的や視界に無理があり、ごく一般的な四角形に変更されている。また、V6エンジン搭載車がEGI搭載のVG30E型に変更される。 * 1993年1月 - マイナーチェンジ。オーバーフェンダーを装備したワイドボディタイプを追加。その一方で、バン系(4ナンバーモデル)車種等一部の車種を廃止した。また、フロントグリルが変更され、日産のCIエンブレムが装着された。 * 1993年10月 - 内装を中心とした一部変更。インパネとステアリングデザインを変更。エアコンの代替フロン化とレカロ社製シート装着車を設定。 * 1994年11月 - 一部変更(セミマイナーチェンジ)。TD27T型ディーゼルターボエンジンの出力改良で115馬力にパワーアップ。標準ボディの「R3M」VG30E型搭載モデル、および「R3Mアーバン」を追加。オーテックジャパンの手による「ワイドR3Mアーバン」をベースとする特別仕様車「AJリミテッド」を設定。モデル登場時から存在していた日本向けの3ドアモデルは消滅した。 * 1996年7月 - インドネシア日産自動車会社でWD21型テラノ生産開始。直列4気筒SOHC Z24S型ガソリンエンジンに2WDで5速M/Tの設定。 * 2006年12月26日 - インドネシアでの生産終了。インドネシアにおけるテラノの総生産台数は1万7,801台に達した。尚、WD21型テラノの生産は全世界において終了となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「日産・テラノ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|