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日輪寺古墳 : ウィキペディア日本語版
日輪寺古墳[にちりんじこふん]

日輪寺古墳(にちりんじこふん)は、福岡県久留米市京町の日輪寺境内にある前方後円墳である。国の史跡。線刻のある石障で知られている。
==概要==
元々全長50メートルほどの前方後円墳であるが、削平により現状では直径20メートルほどの円墳に見える。
後円部西に開く横穴式石室は発掘の行われた1912年の段階でほとんど破壊されていて、現在まで残っているのは玄室の一部のみである。玄室は正方形に近く、長さ3.5m、幅2.3m、高さ1.7mを測る〔大塚初重小林三郎・熊野正也編『日本古墳大辞典』東京堂出版、1989年9月、444頁〕。壁面は安山岩の板石を平積みにしていて持ち送りが著しい。
玄室内には阿蘇凝灰岩の石障4枚が壁に沿って置かれている。各石障は組み合わせになっており、奥と左右の石障には鍵手文と同心円文が交互に線刻され、赤色顔料が塗られている。また右壁の鍵手文の下部に方形の突起が四カ所みられる。
副葬品は仿製四獣鏡、耳環、玉類、刀、土師器、須恵器、石枕が出土している。これらの遺物や装飾文様から、5世紀後半から6世紀初頭ごろの築造と考えられる〔〕。

ファイル:Nichirinji-kofun-2.jpg|墳丘全景
ファイル:Nichirinji-kofun-3.jpg|石室覆屋


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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