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シンガー日鋼株式会社(シンガーにっこう)とは、かつて日本においてシンガーブランドのミシンやショットガンなどを生産していた日本の株式会社。2000年に解散した。 == 概要 == 本社および工場を栃木県宇都宮市瑞穂3丁目7番1号に置いていた。資本金は640,000千円、日本製鋼所と米国シンガー社がそれぞれ株式の半数を所有する合弁会社であった。 シンガー日鋼はもともと1943年に日本製鋼所の宇都宮製作所として栃木県河内郡平石村に設置され、1949年にパインミシンとして分離されてできたものである。パインミシンは1966年にシンガー日鋼と改称した。 昭和40年代から50年代中頃に掛けてベレッタとアンダーライセンス契約を締結して同社のA300ガスオートを国産化、川口屋林銃砲店の販売網の元でKFC M100ガスオートとしてOEM供給を行っていた事もあった。シンガー製半自動散弾銃は世界でも最も早い時期から交換式チョーク(銃口の絞り)を採用した銃身を用いていた事で知られている。 シンガー日鋼が解散することになったのは、前年に海外取引先が破産したことと、米国シンガー社の会社更生法申請で多額の不良債権を抱えたことによる。とりわけ大きな原因はシンガーの工業用ミシンからの撤退であった。 このため2000年1月に工場を閉鎖して従業員330名を解雇するなどの規模縮小を行い、事業継承を前提とした国内販売会社の設立を模索した。 : しかし、シンガー側が断念し、シンガーミシンのOEM生産元であったハッピー工業他へ商標をライセンス契約を結ぶことになった。それを受け8月末をもってシンガー日鋼は解散手続きに入り、12月末に清算を完了した。 ライセンス契約後、ハッピー工業は自社の販売子会社であったトウキョーハッピーの社名をシンガーハッピージャパンに変更。シンガーミシンの国内発売元となっている。 なお、解散後シンガー日鋼があった場所は住宅地およびショッピングセンター(ベルモール)となり、一部は元従業員用の住宅となった。 : 製造設備は三和精密機械などに売却され工業用ミシンの生産に使われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シンガー日鋼」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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