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日韓歴史共同研究[にっかんれきしきょうどうけんきゅう]
日韓歴史共同研究(にっかんれきしきょうどうけんきゅう)とは、2002年から2010年まで2回にわたり日本と韓国が共同で行った歴史研究のことである。 第1回日韓歴史共同研究は、2001年の日韓首脳会談の合意に基づき、2002年から2005年にかけて行われ、2005年6月に報告書が公開された〔財団法人日韓文化交流基金、第1回日韓歴史共同研究報告書 〕。第2回日韓歴史共同研究は、2005年の日韓首脳会談の合意に基づき、2007年から2010年にかけて行われ、2010年3月に報告書が公開された〔財団法人日韓文化交流基金、第2回日韓歴史共同研究報告書 〕。 == 挫折の原因 == 合意から実行までの間に1年以上の空白期間があった理由について、日韓両政府とも公式の見解は出していない。ただ当時、日本側の研究委員選定作業において首相官邸を巻き込んだ角逐があり、ときの自民党政権に有利なかたちで政治的要素を持ち込もうとしたことが再開を遅らせた原因ではないか、との見方が関係者の間にはある。事実、先の外相会談において日本側の委員長として「内定」をもらったはずの小此木政夫は、実際には任命されず、代わりに東京大学名誉教授の鳥海靖が選任されている。また、委員を選考する過程は一般公開されておらず、選任された委員自身にすら知らされていない〔木村幹 『「日韓歴史共同研究」をどうするか -当事者的観察-』 現代韓国朝鮮学会「現代韓国朝鮮研究」第10号 p.57-64(2010.11)〕。 当研究が不成功に終わった主な原因として、委員の1人である木村幹は「政治的意図の介在」「共同研究の制度的不備」「対立を解決する為の手段の準備不足(全会一致か多数決かという基本的なルールさえ存在しなかった)」の3点を挙げている〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「日韓歴史共同研究」の詳細全文を読む
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