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日高拓殖鉄道D形蒸気機関車 : ウィキペディア日本語版 | 日高拓殖鉄道D形蒸気機関車[1 - 3] D形は、かつて日高拓殖鉄道(現在の北海道旅客鉄道日高本線の一部)に在籍した、特殊狭軌線用テンダ式蒸気機関車である。 == 概要 == 日高拓殖鉄道により、1923年(大正12年)に2両および1925年(大正14年)に1両の計3両が北海道小樽市の橋本鉄工所(後の東亜車輛)で製造された。日高拓殖鉄道では、D形(1 - 3)と称したが、1927年(昭和2年)8月1日の国有化にともない鉄道省籍となり、ケ510形(ケ510 - ケ512)と改番された。形式がD形とされたのは、直通運転を行った苫小牧軽便鉄道の続きとしたもので、同社との関係の深さがうかがわれる。 形態は、飽和式2気筒単式の車軸配置0-6-0(C)形10トン級機関車で、炭水車は二軸である。この機関車は、ポーター製のB1形(後の鉄道省ケ500形)を模倣したもので、基本寸法の大部分はそれに倣っている。ただし、シリンダ直径を1/2インチ太くし、出力を増大するとともに、砂箱と蒸気ドーム前方に移し、ドームが外に露出している。 前述したように、本形式は苫小牧軽便鉄道の機関車と混用された。国有化後は1,067mm軌間への改軌工事が行われ、1931年(昭和6年)11月10日に完成した。これにより、本形式は同年12月に廃車された。譲渡されたものはないが、1942年(昭和17年)に同形機が2両製造され、王子製紙専用鉄道(山線)の4(2代)、5(2代)とされている。
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