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伊世賀美隧道(いせがみずいどう)は、愛知県豊田市の伊勢神峠にあるトンネル。通称として''旧伊勢神トンネル''とも呼ばれる。 == 概要 == 1897年(明治30年)11月竣工〔愛知の歴史街道、P.242〕。開通当時の荷物輸送の主役であった飯田街道〔「塩の道」や、「中馬街道」「飯田街道」「三州街道」「伊那街道」と呼ばれている。この道は、中山道の脇街道として、通運の重要な道であった。その街道の三河の難所として、伊勢神峠があった。〕の伊勢神峠に建設された延長308メートル、高さ3.3メートル、幅員3.15メートルのトンネルで〔調査報告書 VIII、P.28〕、標高705メートルに位置する。断面の大きさは軍隊の大砲が通過できることを基準としたという〔。また、当初はレンガ造のトンネルとして設計されたが、現地の地層や湧水による崩落の可能性から、石造のトンネルに変更された〔。 トンネルは花崗岩造でルスチカ積み〔''rustica masonry''(粗面石積み)〕の付柱に迫石を二重の馬蹄形に組み上げた断面形状をしている 。2000年(平成12年)9月26日には国の登録有形文化財となった〔。 このトンネルの完成によって荷馬車の往来が可能となったが〔、モータリゼーションが進んだ昭和30年代には荷物を満載したトラックがトンネルを通過できず、現地で一旦荷を下ろしてから通り抜けたり、定期バスが錘によって車高を低くしてから通ることもあった〔愛知の歴史街道、P.243~244〕。 1960年(昭和35年)に現在の伊勢神トンネル(当初は有料道路、1971年(昭和46年)から無料開放、延長1,245メートル)が開通したため〔愛知の歴史街道、P.244〕この古いトンネルはほとんど使われていない。なお、トンネル東側には1917年(大正6年)に作られた旧 郡界橋(コンクリートアーチ橋)がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「伊世賀美隧道」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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