|
『最後の童貞』(さいごのどうてい)は、糸杉柾宏による日本の成人向け読み切り漫画作品。2004年7月12日に発売された、成人向けアンソロジーコミック『童貞狩り』(オークス、全1巻)に投稿・収録され、後に同年10月12日に発売された『そ〜ゆうプレイ』(オークス、全1巻)にも収録され、巻末に本作の解説が追加された。 「男と女の(性的な)戦い」を題材とした成人向け漫画作品。童貞を貫く男たちと、その貞操を筆おろししようとする女たちとの戦いを描き、最後は童貞の男がいなくなるというオチで構成されている。 作者の糸杉にとって思い入れの強い作品の1つであり、本作を描くにあたって童貞に関することを調べ上げたうえでトリビアルな知識を詰め込んだ結果、編集にリテイク要求されてネームを3、4回描き直して本作が出来上がった経緯がある〔『そ〜ゆうプレイ』巻末『あとがき・各話解説』より。〕。 == あらすじ == 28歳の童貞の青年・宮沢ケンヂ含む4人の童貞の男たちは、筆おろし機関の隊員たちに追われ、建物にバリケードを張ってまで童貞を貫こうと息巻いていたが、壁を爆破して強行突破され、宮沢を除く3人の童貞の男たちは筆おろし機関の隊員たちに童貞を奪われて憑き物が落ちたかのように変わり果てた。最後の童貞となった宮沢は何とか逃亡を図ろうとする一方で、筆おろし機関の隊長は隊員から「ラスイチ」の一言を聞き、宮沢を「最後の童貞」と認識して捜索する。なお、ここまで「童貞狩り」とも言えるような状況になったのは、一昔前から起こった社会現象に起因していた。 その昔、童貞に対するイメージは、マザコン、オタク、不潔、欠陥品、精神異常などの偏見と差別による風評被害が時代が進むにつれ、童貞を苦に自殺する者、いじめ、差別、リストラに至るまで悪化し社会問題となった。政府はこの問題を解決すべく、成人してもなお童貞である男子に政府機関が強制的にセックスさせることを制度化した性的弱者救済機関、通称「筆おろし機関」が創設された。この制度によって童貞迫害の駆逐に成功を治め続ける一方で、一部の童貞が国権の介入によるセックスに対する抗議運動が勃発したが、まもなく沈下し、抗議していたデモ団体は強制姦淫施設に収容され童貞を失い更生して社会復帰を果たしている。この事件を皮切りに童貞駆逐が8年にもおよび現在に至る。 話は戻り、筆下ろし機関の隊長が「童貞とオヤジ」を一緒にする発言をしたことに対して、隠れていた宮沢はつい突っ込んでしまい隊員たちに見つかり捕縛される。宮沢は勃起した陰茎が隊員たちに童貞を奪われそうになるも雄たけびを上げて陰茎をしなびさせた。宮沢は隊員たちに対して「俺は他の奴らと違って欲情しない」と喚きたて、隊長は隊員たちを撤退させ、宮沢と2人きりになり、彼を言葉巧みに誘惑して童貞を奪うことに成功する。しかし、宮沢は膣外射精(俗に外出し)しており、それを「童貞を捨てたことにはならない」と勝利宣言するが、それが隊長の逆鱗に触れ、15回もセックスを繰り返した末に本当の意味で「最後の童貞は国から消滅した」ことが語られるところで物語の幕は閉じる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「最後の童貞」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|