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服部君事件 : ウィキペディア日本語版
日本人留学生射殺事件[にほんじんりゅうがくせいしゃさつじけん]
日本人留学生射殺事件(にほんじんりゅうがくせいしゃさつじけん)とは、1992年10月17日アメリカ合衆国ルイジアナ州バトンルージュで日本人留学生が射殺された事件である。
== 事件の概略 ==
1992年10月17日夜の8時半、ルイジアナ州バトンルージュに交換留学 (AFS)を通じて留学していた愛知県立旭丘高等学校3年生の、服部剛丈(はっとり よしひろ、1975年11月22日生まれ、当時16歳)が、ハロウィンの衣装を着用し〔ただしこのとき二人はメーキャップまではしていなかった(YOSHIの会HP)。〕、寄宿先のホストブラザーのヘイメーカーとともにハロウィンのパーティに出かけた。しかし、訪問しようとした家と間違えてロドニー・ピアーズ家の敷地に足を踏み入れてしまった。ピアーズの妻は敷地内に侵入してきた変装した二人の男を発見し驚き、急いで屋内に逃げ込みドアのカギを閉め、夫に銃を持ってくるように叫んだ。ピァーズの証言によれば、「このときヨシ(服部剛丈)はドアを激しく蹴り、罵声を発したとされる〔。妻の叫びを聞いて夫のピアーズ(当時30歳)は護身用のスミス&ウェッソン社製の.44マグナム(機種は不明)を持ち出し、二人を不法侵入者と判断し銃を向けて、「フリーズ(Freeze「動くな」の意)」と警告した〔『週刊文春』1993年6月17日号_世界初!_ピアーズ被告独占インタビュー「私はなぜ服部君を射殺したか」 〕。
これに対し服部は誤解を晴らすために〔「プリーズ(please「どうぞ」の意)」と聞き間違えたとするが多数見られたが、『フリーズ! ―ピアーズはなぜ服部君を撃ったのか』では、明確に聞き間違い説を否定している。〕「パーティに来たんです (We're here for the party.)」と微笑みながら片言の英語で説明したものの、警告を受けた場合の米国での対処のルールを知らず、立ち止まらずそのままピアーズの方に歩み続けた〔『アメリカを愛した少年 ―「服部剛丈君射殺事件」裁判』によれば、服部が事件の2、3日前にコンタクトレンズを紛失していたことも要因として考えられる。〕。これに対してピアーズは服部に対して4回「ストップ (Stop!)」と叫んだとしている〔『週刊文春』1993年6月17日号_世界初!_ピアーズ被告独占インタビュー「私はなぜ服部君を射殺したか」 〕。このとき米国人のヘイメーカーは状況が極めて危険であることが理解できたので、服部に大声で動かないように注意している。
ピアーズの側は、暗闇の中、自宅の敷地に侵入してきたハロウィンの服装をした男が、銃口を向けられ、警告を受けてもまったくそれに動ぜず、なお自分のほうに凶器〔このとき夜の8時を過ぎており辺りは暗くなっており、ピアーズは服部が手にしていたカメラを凶器と誤認したとしている。『週刊文春』1993年6月17日号〕を手にして速度を緩めず近づいてくるのを見て非常に驚き恐怖を感じた〔。そして男が玄関先約2.5mの近距離まで近づいてきたので威嚇射撃をする余裕もなくで彼の胸部に向けて拳銃を発砲した〔威嚇射撃の可能性については、ピアーズは切迫した状況でとても考える余裕がなかった、と日本のメディアに証言している(『週刊文春』1993年6月17日号)〕。弾丸は服部の左肺の上部と下部を貫き、第7肋骨のあたりから抜け出た。救急車が呼ばれたが、服部は出血多量により、車中で息絶えた〔賀茂『アメリカを愛した少年 ―「服部剛丈君射殺事件」裁判』 国立国会図書館サーチ蔵書検索 講談社)ISBN 4062067196〕〔フジテレビ放送 奇跡体験!アンビリバボー10月10日 オンエア 公式ホームページ〕。
しかしながら、撃たれたとき服部は敷地内に侵入したものの、屋内へ立ち入ったわけではなかった。また服部が暗闇で手に持っていたのはピアーズが誤認した凶器ではなく、実際はカメラであったことが後に判明している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「日本人留学生射殺事件」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Death of Yoshihiro Hattori 」があります。



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