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服部緑地野外音楽堂(はっとりりょくちやがいおんがくどう)とは、大阪府豊中市服部緑地1-7の服部緑地内にある大阪府立の野外コンサートホール。 == 概要 == 1991年7月、大阪府の外郭団体であった財団法人大阪府文化振興財団により、隣接する大阪センチュリー交響楽団(現・日本センチュリー交響楽団)の練習場「センチュリー・オーケストラハウス」とともに総工費16億円で建設された〔[いずみ]大阪・服部緑地に野外音楽堂と練習場が完成 読売新聞 1991.07.16 大阪朝刊 27頁 写有 (全302字)〕。座席数は最大2700名〔。毎年夏には日本センチュリー交響楽団による「星空ファミリーコンサート」が開催される。 1995年には音量制御システムを導入し、音楽堂周辺の防音対策をとっている。客席はすり鉢状でコンクリート地に樹脂製のイスが固定設置されている。客席最後尾(最上部)は芝生となっており、その外周に音量規制用の測定装置が複数設置されている。ステージ部は半円に張り出した固定常設コンクリート製で、半球体の屋根があり若干ではあるが反響板に似た効果を持つ。ステージ後方にも客席が存在する。コンサートに耐えうるPAシステムの常設はなく、イベンターの外注業者による持込が中心である。 音量制限について 近隣に住宅地があるため、音量制限は比較的厳しく、よほど力の弱い人間でない限り、通常のドラム演奏者が少々大きめの音量で叩けば、一切のPAシステム(マイクで収録した音をスピーカーから鳴らす音響システム)を用いなくともドラムの生演奏のみで制限音量に達することが容易である。客席後方での音量レベルが規定を超えた場合は制御システムが作動し「規制作動」ランプが点灯する。この場合はペナルティとしてPAシステムが一定時間ミュートされる(規制音量を下回ってからもしばらく)。規制音量を下回らない場合は継続的にミュートされてしまうため、稀に1曲通してPAは鳴っていない場合もある。(ステージモニターと生の楽器演奏音だけはミュートされていないため、演奏者は気づかずに自慰行為的に盛り上がるが観客はガッカリである)。 このためコンサート実施時は演奏バンドの元々の音量をできるだけ抑えたり、ドラムや楽器アンプのセッティング位置を反響板効果の低い位置に配置したりする工夫をしないと、ロック系の音楽であれば特に、演奏者の自慰行為にしかならない時間が多数回発生する。モニター音量も含めて無駄の少ないバランスを心がけることも観客にできるかぎり迫力ある音を届けるためには重要となる。 客席向けのスピーカをフライング(吊り設置)することも、斜め上から客席にダイレクトに打ち降ろすように音を届けることで客席後ろの騒音測定部には無駄な音が達しにくいため有効である。ただしこの場合も客席後方に向いたギターアンプ等の音量やドラム演奏音量が大きければそれだけで規制作動し、ボーカル等を含む全てのPAシステムがミュートされるため、前述の生音対策を行うことを前提にして初めて成立する対策であるといえる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「服部緑地野外音楽堂」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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