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涼宮ハルヒシリーズの登場人物[すずみやはるひしりーずのとうじょうじんぶつ]

涼宮ハルヒシリーズの登場人物(すずみやハルヒシリーズのとうじょうじんぶつ)では、谷川流ライトノベル作品『涼宮ハルヒ』シリーズおよび同作のアニメ版である『涼宮ハルヒの憂鬱』の登場人物について記述する。
* 原作の出典については、本来のタイトルである「涼宮ハルヒの○○」の「○○」の部分のみで表記する(例:第1巻『憂鬱』)。
* 年齢・学年は物語開始時のもの。第9巻『分裂』より進級している。主人公キョン他フルネーム・本名がない人物は設定されていない。
* 「声」は、アニメ・ゲーム・ドラマCDにおける声優
* 登場人物の身長のデータは、アニメにおける設定。
== SOS団(主要人物) ==
;
: 声 - 杉田智和(日)、クリスピン・フリーマン(英)
: 本作の主人公。県立北高校1年5組(第9巻『分裂』から2年5組)の男子生徒であり、SOS団団員その1〔ゲーム『約束』でのコンピュータ研究部部長のセリフや、ライブイベント『激奏』(DVD)での紹介テロップでは「その2」とされている。『消失』では「団員その1」と言っている〕。身長170cm。『涼宮ハルヒの戸惑公式ファンブック』より、体重63kg、血液型はA型である。
: 全作品を通しての語り手〔基本的にはほとんどがキョンの目線で物語が描かれているが、谷川流本人が脚本を担当したアニメオリジナルストーリーの「サムデイ イン ザ レイン」では例外として、キョンが出かけている間、ハルヒや他の団員たちがどんな風に過ごしているかという、キョンの視点では見られない物語が描かれている。〕でツッコミ役も兼ねる、涼宮ハルヒ絡みの厄介ごとを背負い込む苦労人。「キョン」というのはあだ名で、彼の叔母が彼の本名をもじって呼び、それを彼の妹が広めたもの。実際の本名は作中で一度も呼ばれたことがないため不明〔佐々木(後述)は彼の本名を「どことなく高貴で、壮大なイメージを思わせる」と評している。〕〔作者によれば、「まともな名前をつけてもよかったが、最初から最後までけったいなニックネームで呼ばれ続けるというのもマヌケでいいのではないか」とのこと。また特徴に関しては、「当初の予定では超能力者の一人にしようかと考えていたが、プロローグを書いている途中でなぜか一般人になってしまった」とのこと()〕〔ハルヒや朝比奈など、大概はキョンの事を「キョン」や「キョン君」とあだ名で呼んでいるが、長門と古泉はあだ名ではなく「あなた」など二人称で呼んでいる。ただし、長門は第5巻『暴走』の「雪山症候群」で、直接ではないが「キョン」と呼んでいた(ただ、熱で倒れており、「キョン」ではなく「ヒョン」とか「ジョン」に聞こえた可能性がある。これが後に謎の館から脱出するための鍵となった)。古泉については、ゲーム『約束』において、キョンのことを本名で呼んでいると思わせる場面が幾度か登場する。また、第11巻『驚愕(後)』では鶴屋さんから「キョロスケくん」と呼ばれたこともあった。〕。なお、本人はあだ名で呼ばれることを快く思っていない。家族構成は両親と妹。第1巻『憂鬱』では年上の従姉妹、第5巻『暴走』収載「エンドレスエイト」では甥と姪がいることが明らかになっており、上の兄弟がいることも示唆されている〔ツガノガクのコミック版では、祖父と祖母も登場している。〕。
: もともと子供の頃に宇宙人や未来人、幽霊、妖怪、超能力、悪の組織などといった非日常の存在に憧れていた(ただ、サンタクロースの存在は最初から信じていなかったらしい)が、中学を卒業する頃には、実際にはそんなものはいるわけがない、という認識にほぼ落ち着いていた。ところが北高に入学して涼宮ハルヒと出会ったことをきっかけに本当に宇宙人、未来人、超能力者と遭遇することとなり、図らずも非日常の存在とともに非日常な出来事に巻き込まれるという日々を送ることとなった。
: 性格は事なかれ主義で「やれやれ」が口癖。ネクタイを緩め制服のシャツを出したルーズな服装が特徴的。理屈っぽくよく愚痴をこぼすが人付き合いは良くお人好しで、慎ましく生きようとする常識人。良くも悪くも平凡だが、限度を超えた自己中心な行動をするハルヒに堪忍袋の緒を切らして反論したり、長門を処分しようとした情報統合思念体に啖呵を切る熱い一面や、いざという時には優れた洞察力や行動力を発揮して問題を切り抜けたり、危機的状況に陥っても冷静でいられるという一面もある。古今東西の故事歴史宗教から映画文学、様々な人物の言動や科学分野の専門用語などを度々引用・暗喩・婉曲表現したり、物事を哲学的に考えたりする衒学家ではあるが、SOS団内で学業の成績は一番悪く、定期試験の結果は赤点ギリギリである。過去に女性と付き合った経験はない(と認識している)〔ただし中学3年のとき、クラスメートとなった佐々木とよく行動を共にしていたためか「キョンは変な女が好き」という風説が同級生の間に広まっていた。〕。しかし硬派であるとか女性に興味がないというわけでもなく、朝比奈みくるに対しては「付き合いたい」ともらした事もあり、朝比奈にデートに誘われた際には大喜びしていた。
: 「機関」の調査によれば、間違いなくどこにでもいる普通の人間であり〔ただし第4巻『消失』において、キョンは短期間ではあるが長門によって改変された「異世界」の住人となっているため、ハルヒの望んだ「異世界人」に相当する可能性がある。〕、実際、他のSOS団員のような非日常な能力は何も持っていない。しかし、ハルヒに選ばれた人間として、またハルヒを動かす切り札として、涼宮ハルヒを取り巻く各組織からは「鍵」として重要視されている。実際、クラスでもハルヒと普通に会話できるクラスメートはキョンぐらいであり(巻が進むにつれ、ハルヒは僅かずつキョン以外のクラスメートとも交流を持つようになってきているが、本当に心を許していると言えるのは未だにキョンのみである)、SOS団内でもハルヒの行動に対して面と向かって本気で叱ったり諌めることができる人間はキョンだけで、他のメンバーはそのような行動を取らない。
: 当初はSOS団の中でも一般人として傍観者の立場を決め込んでいたが、第4巻『消失』の事件で世界が非日常な出来事とは無縁の平凡な日常に変わってしまったことをきっかけに、自分がSOS団として活動する非日常な世界を楽しんでいたことに気づき、そのことを受け入れた。その後は自分が「傍観者」でなく「当事者」として非日常を含む現在の世界を積極的に守る側にいることを自覚している。そして第7巻『陰謀』において長門とともに時間遡行し、『消失』で改変された世界を元に戻した。なお、この改変世界で起こったことの記憶をすべて持っているのはキョンのみである模様〔長門は、世界を元に戻すために改変世界へ時間遡行した際の記憶のみ持っている(改変された長門は完全に作りかえられた存在だったため、その記憶は通常の長門には引き継がれていない模様)。朝比奈(小)も長門と同行していたが、朝比奈(大)によって記憶を消されてしまっている。朝比奈(大)は3年前から時間跳躍し、時空改変時および世界を戻した際の出来事に限り一部始終を目撃し記憶している。〕。
:; ジョン・スミス
:: 第3巻『退屈』収載の「笹の葉ラプソディ」および第4巻『消失』において、3年前の七夕の夜に時間遡行したキョンが、当時中学1年生のハルヒに対して名乗った偽名。この時のハルヒとジョン・スミスの出会いが、ハルヒが北高に入学し、SOS団を結成した遠因となっている。ハルヒは「ジョン・スミス=キョン」という事実に気づいていないが、北高入学後初めてキョンとまともに会話が成立した際に、以前会ったことを疑うような発言をしている。
:: 第4巻『消失』では、時空改変が3年前の時間平面にまで及んでいなかった為にこの名前が改変後のハルヒの記憶にも残っており、それが鍵となってキョンは世界を修復するチャンスを得ることができた。以後キョンはこの名前をハルヒに力を自覚させ、情報統合思念体に対抗できる唯一の切り札として封印している。
:: なお、ジョン・スミス(John Smith)とは欧米では偽名・ありふれた名前の象徴で、日本における山田太郎に相当する。
:
; 〔第10巻『驚愕(前)』241頁で、漢字では「春日」と書くことが明かされている。〕
: 声 - 平野綾(日)、ウェンディー・リー (英)
: 本作のメインヒロイン〔しかし、物語はキョンを中心として動いている上、ハルヒは自身の力を自覚していないため、第4巻『消失』、第7巻『陰謀』のように長門や朝比奈さんが事実上のヒロインになり、ハルヒが脇役に回ることもある。〕。北高1年5組(第9巻『分裂』より2年5組)の女子生徒であり、SOS団団長。身長158cm。『涼宮ハルヒの戸惑公式ファンブック』より体重44kg、 血液型はAB型である。
: キョンと同じクラスで、キョンのすぐ後ろの席に座る(何回席替えをしても、ハルヒの能力のためか位置関係は不変である)。入学当初(および第4巻『消失』での消失世界)は腰まで伸びるストレートヘアで曜日ごとに髪形を変えていたが、キョンにそのことを指摘されて以降は肩にかかる程度の長さで揃えている。黄色(山吹色)のリボン付きカチューシャがトレードマークで、小学校時代から愛用している。
: 黒髪黒目〔アニメではやや茶色がかっており、原作イラストでも巻が進むごとにそうなりつつある。〕の美少女で、スタイルも抜群。朝比奈みくる程ではないが胸も大きく、プロポーションはキョン曰く「スレンダーだが、出るとこは出ている」〔第1巻『憂鬱』88頁より。〕。文武において万能で、学業の成績は学年上位に位置しており、身体能力も非常に高く、入学当初はどの運動部からも熱心に勧誘されていたほど。また料理〔第5巻『暴走』収載の「雪山症候群」や『驚愕』などより。但し学校に弁当を持ってくることはほとんどなく、昼食は学食で食べている。たまにキョンの弁当を勝手に食べてしまうこともある。〕、楽器演奏〔第6巻『動揺』収載の「ライブアライブ」より。なお、原作の「ライブアライブ」では楽器演奏をしていない(ボーカルのみ)など、アニメと原作とでは多少設定が異なる(ただし、原作においてもギターは弾けることが本人の口から語られている)。「ENOZ」の項目も参照。〕、歌唱〔など多彩な才能を持っており、キョン曰く「性格以外は欠点は無い」。その性格唯我独尊傍若無人猪突猛進かつ極端な負けず嫌いであり、「校内一の変人」として校内で知らない人はいないほどその名は知れ渡っている。感情の起伏が激しく、情緒不安定になりやすい。また退屈を嫌っており、何か面白い事をいつも探している。己の目的のためには手段を選ばず、時には恐喝強奪まがいの行為に及ぶこともある。東中時代には既に変人として名が知れていたにも関わらず、美少女である故に多くの男子に告白されその度に必ずOKしていた。しかし相手が「普通の人間」であることを理由にことごとく振っていた〔谷口曰く「最短5分、最長でも1週間」で振っていた。〕。自分の都合のいい言葉しか耳に入らず、それ以外の言葉は聞き流す。朝比奈さんや鶴屋さん、生徒会長など、年上の人物に対しても敬語を使わずタメ口でものを言うが、北高関係者以外の者との初対面の際など、必要な場合には敬語を交えた常識的な言葉遣いで話すこともできる。
: 普段は自分勝手でエキセントリックな性格が目立つが、根底には常識的な感覚も持ち合わせており、宇宙人等の不思議な存在がいて欲しいと思う反面、そんなものはいる筈がない(少なくともそう簡単に見つかる筈がない)とも思っている矛盾した思考形態を持っており〔第1巻『憂鬱』235頁を端緒として、その後も主に古泉によって同様の考察がなされている。〕、第2巻『溜息』のプロローグでキョンが長門、朝比奈さん、古泉の正体を話しても全く信じなかった。物語が進むにつれ、人間的に成長したのか横暴さや唯我独尊さは僅かずつではあるが治まってきており、キョン以外のクラスメートとの交流も見られるようになっている。また、長門が高熱で倒れたりキョンが『消失』の一件で3日間意識不明に陥った際には必死に看病したり体調を気遣ったりするなど、仲間思いのリーダーとしての一面を見せている。
: 「恋愛感情は一時の気の迷いで精神病の一種」という持論を持つが、キョンの言動によって極度に大きく機嫌が左右されたり、キョンの過去の恋愛をやけに気にしたりしている。不思議探索ツアーでのグループ分けのくじ引きでキョンと同じグループになれないとあからさまに機嫌が悪くなったり、キョンがみくるに鼻の下を伸ばすと声を荒げて咎めたり、キョンとみくるを何かと理由を付けてはくっつけないよう画策しようとするなどの描写がある。
: 実は世界に影響を与えるほどの巨大な力を持っている。詳細については現時点では明かされていないが、その力によって第1巻『憂鬱』時点からみて3年前の中学1年の時に「情報の爆発」、「時間の断層」、「超能力者の発生」を引き起こした。情報統合思念体は、ハルヒの力は「自分の都合の良いように周囲の環境情報を操作する力」、「何もないところから情報を生み出す力」であり、そのためにハルヒは「自律進化の可能性を秘めている」存在であると考えている。また、古泉が属する「機関」は彼女の力を「どんな非常識なことでも思ったことを実現させる」という、にもなぞらえられる程の力であると認識している。一方、朝比奈みくるが所属する未来人の組織はハルヒの力を「世界の仕組みを変えるもの」ではなく、もともと存在する超自然的な存在や現象を自覚無しに発見する力であると考えている(但しハルヒが時間の断層をどうやって生み出したのかについては、未来人にとっても未だに謎である模様)。他にもさまざまな組織がハルヒの力について異なる理論を持ち、彼女に関心を抱いていることが作品内にて示唆されている。いずれにせよ、ハルヒ本人は自分の持つ巨大な力を全く自覚していない。
: また、強い不満やストレスのために精神状態が不安定になると「閉鎖空間」を発生させることがある。これについてもハルヒ自身は自覚しておらず、発生頻度や大きさもやはりハルヒの精神状態に影響されるために法則性がなく、毎日のように発生することもあれば長期間にわたって発生しないこともある。
: ハルヒの力が際限なく発揮されたりせず、世界が未だにバランスを保っている点について、古泉は「彼女自身が奇抜な言動に反し常識的な精神をしており、不可思議な物事を心のどこかで否定しているから」ではないかと推測している。
: なお、ハルヒに関心を抱く組織のほとんどは、彼女が自分の力に気づいて覚醒するのは非常にハイリスクなことであると考えており、そのためいずれの組織も彼女が自らの力に気づかないようにするということを活動の大きな柱にしている。但し、意図的にハルヒやSOS団に揺さぶりをかけハルヒの力を解放させてそれを観察しようと目論む組織や派閥も少数ながら存在する。
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:: 『驚愕』のαルートでハルヒの入団試験を唯一突破し、入団した新人部員。自分の名前をヤスミとカタカナで読ませる。『分裂』のαルートで入浴中のキョンに電話を掛けてきたのが彼女である。ニコちゃんマークに似た髪留めをつけている。人懐っこい性格で朝比奈さんは特に気に入った様子だが、ハルヒは若干扱い辛そうにしている。パソコン操作にも慣れているようで、SOS団サイトを見栄えよく改変した。
:: 古泉曰く純粋な個人で、長門曰く北高に在籍しておらず、宇宙人でも、未来人でも、超能力者でも、異世界人でもない。αルートのみならず、βルートとも行き来できるらしいと謎が多い少女。
:: その正体は、藤原の歴史改変計画と、キョンと長門の危機を無意識に予知していたハルヒが無意識に作り出したもう一人の涼宮ハルヒ〔渡橋 泰水を「わたはし やすみず」と読ませることでアナグラム(わたしは すずみや)になる。作中で古泉はアルファベットになおしていたが、仮名でもアナグラムは成立する。〕。髪留めは、ハルヒが小学生時代に着けていた物だった。藤原たちを止めるために「佐々木の閉鎖空間」に閉じ込められたキョンのもとに古泉たちを導く必要があり、「佐々木の閉鎖空間」の中に古泉が侵入できる「ハルヒの閉鎖空間」を作るために世界を二つに分岐させた。そしてβルートのキョンたちが「佐々木の閉鎖空間」の部室に着くのを見計らって、αルートのキョンを部室に呼び出して二つの世界を統合させた後、分裂していたキョンたちを融合させて「ハルヒの閉鎖空間」を呼び出した。また閉鎖空間内において神人を操作する力も見せた。世界統合後にヤスミがどうなったかは不明だが、古泉はハルヒの中に戻ったと推測している。
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: 声 - 茅原実里(日)、ミシェル・ラフ (英)
: 北高1年6組(第9巻『分裂』より2年)の女子生徒であり、唯一の文芸部員。身長154cm。『涼宮ハルヒの戸惑公式ファンブック』より体重39kg、 血液型はA型である。
: ハルヒが文芸部室を乗っ取った際、SOS団団員その2〔ライブイベント『激奏』(DVD)での紹介テロップでは「その1」とされている。〕として組み入れられた。ハルヒ曰く「SOS団に不可欠な無口キャラ」。極めて口数が少なく、表情もいかなる状況においてもほとんど変化が見られないなど、極端に感情表現に乏しい。口を開いても淡々と短い言葉でしか話さない。しかし知識欲・食欲は旺盛。読書を好み、いつも何かしらの本〔当初は『ハイペリオン』シリーズなどのハードSFが主だったが、次第に海外ミステリ、更にそれらの原書まで読み始める。後には対象は文学に限らなくなり、第9巻『分裂』では数学者の伝記や『ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環』らしき書籍など、さまざまな分野の専門書まで読んでいる。なお、それらの作品は谷川流が選んでいる(『涼宮ハルヒの公式』ISBN 4-04-853991-4)84頁より)。〕を読んでいる。谷口曰く「容姿はAランク-(マイナー)」で、校内に隠れファンが多く存在する模様。髪はボブカットをさらに短くしたようなショートヘアで瞳の色は黒。自宅室内を含む殆どの場面で北高の制服を着ており、冬場はその上にダッフルコートを着る〔但し例外もあり、第3巻『退屈』収載の「孤島症候群」や、第6巻『動揺』収載の「猫はどこに行った?」では私服を着ている。また第5巻『暴走』収載の「エンドレスエイト」では、ハルヒの選んだ水着や浴衣を着せられている。〕。小柄で細身の体型〔原作や漫画以外でのメディアでは胸が強調されている描写があり、特にバニーガールを着た際は、胸に大きな谷間が描かれていた。これはスピンオフ系の漫画でネタにされている。〕で、キョン曰く体重も軽い〔第5巻『暴走』収載の「エンドレスエイト」では、キョンが自転車の後ろに彼女を乗せて走った際、「重力をコントロールしているのでは?」と思った程、体重を感じさせなかった。〕。なお当初は眼鏡を着用していたが、『憂鬱』における朝倉涼子との戦闘中に落として壊したのをきっかけにかけなくなった〔戦闘後、朝倉によって改変されていた環境を元通りにする際に眼鏡の再構成を忘れたが、キョンに「眼鏡をしてない方が可愛いと思うぞ」と言われている。〕。但し『消失』では主人公であるだが、時空改変後の世界、および3年前の長門宅にて再び眼鏡をかけた姿で登場する〔前者は改変後の長門、後者は改変前の長門であり、同じ眼鏡をかけてはいても性格や表情には大きな違いがある。〕。
: その正体は、情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースで、簡単に言えば宇宙人。派閥は主流派に属する。いつ地球に来たのか正確な時期は不明だが、少なくとも第1巻『憂鬱』の舞台になった時間より3年前の七夕の日、当時中学1年のハルヒがタイムトラベルして来たキョン(ジョン・スミス)の助けを借りて東中の校庭にメッセージを書いた時には既に現住所のマンションに住んでいた(「笹の葉ラプソディ」より)〔『憂鬱』でキョンに自身の正体を明かした際「生み出されてから3年間」と語っており、また長門と対決した際の朝倉の台詞にも「あなた(長門)の3年余りの人生」というくだりがあるため、長門が生み出されて地球に来たのは校庭メッセージ事件と同じ年のことだと思われる。〕。情報の操作を得意とし、環境を改変したり再構成したりすることができる(その際に超高速のコマンドのようなものを唱えることがある)。通常の人間なら即死してもおかしくない程に肉体が損傷しても、情報操作能力により自力で再生させることができる(ただし限界がないわけではないらしく、それを越えると機能停止に至ることが『憂鬱』で長門と対決した朝倉涼子の台詞にて示唆されている)。また、平時の動作は基本的にゆっくりだが、レーザー光線の発射に瞬時に反応してキョンを守ったりなど、いざというときには常識の範疇を越える運動能力を発揮する。更に特定の空間の情報を操作して時間の流れを凍結し、一定期間の後にそれを解除することで、その空間の中にいる人間に擬似的に時間移動をさせることもできる〔ただし、自分自身の肉体的な時間移動は自力では不可能。自身の異時間同位体と「同期」し、記憶を共有することによって、異なる時間の情報を得ることは出来る(ただし『消失』後はその能力を封印している)。〕。噛みつくことによって歯からナノマシンを人間の体内に注入し、その人間を非日常的な力の影響を受けないようにすることもできる。『涼宮ハルヒの戸惑』では、ナノマシンでハルヒの願望によって朝比奈みくるの目が超電磁加速砲になるのを防いだりキョンの食あたりを治したりする描写があり、ハルヒの能力の影響を無効にしたり体内の細菌を消したりすることも可能だと考えられる。『涼宮ハルヒの並列』では、ナノマシンでループする時間内の記憶を全て再生させることができ、キョン、朝比奈みくる、古泉一樹はそれで全ての記憶を再生させた。SOS団の中では飛び抜けて万能であり〔料理に関してもハルヒのお墨付きを得るほどの腕前らしい(第8巻『憤慨』収載「ワンダリング・シャドウ」280頁)が、自宅での食事となるとコンビニ缶詰惣菜(第1巻『憂鬱』223頁)や缶入りレトルトカレー(第7巻『陰謀』107頁)など、あまり凝っていない様子。また、第6巻『動揺』収載の「ライブアライブ」ではギターを担当し、譜面を一度見ただけで超絶技巧で弾きこなしている。〕、メンバーからの信頼も厚く、キョンは彼女を「SOS団の影の実力者」と呼んでいる(『陰謀』)。
: 自分の力や起こった出来事を説明する際には専門用語のような難しい単語を羅列する。そのためキョンに分かりやすく解説するよう要求されることが多い。人間との言語を介したコミュニケーションのために作られたヒューマノイド・インターフェースであるにも関わらず、頭の中にある情報を言語に置き換えるのは苦手であるらしく、それが無口さの原因のひとつではないかとキョンは推測している。また長門自身も後に、自分には朝倉涼子のような社交性機能が付与されておらず、言語的コミュニケーション能力が欠如していると自覚するようになっており、且つそれを気にしているような発言をしている(『驚愕』より)。長門がそのように作られた理由は現時点では不明。
: 北高の最寄駅近くにある分譲マンションの708号室で1人暮らしをしており、第1巻『憂鬱』ではキョンを自室に招き入れ、自身の正体を明かしている。それ以後もキョンは何か問題が起こると、しばしば長門の部屋を訪れて助けを求めている。長門もキョンが相手のときにもっとも言葉数が多くなり、基本的にキョンの言うことには素直に従う。行動の最終的な判断をキョンに委ねることも多い。巻が進むにつれて、生まれて初めての冗談をキョンに対して言ったり(『憤慨』所収の「ワンダリング・シャドウ」より)、上記の言語的コミュニケーション能力の欠如に関する発言や、自分の書いている小説を見られるのを嫌がってパソコンの画面を隠そうとしたりする(『憤慨』収載の「編集長★一直線!」より)など、自分の弱い部分や自意識をキョンの前で見せるようにもなってきている。
: 上記のように、もともとは「無口・無表情・無感情・無感動のないない四拍子」(『溜息』より)だったが、SOS団とともに日々を過ごすうちに僅かずつではあるが変化が表れるようになる。長門自身は最初この変化を「エラー」と認識しており、これが後に『消失』の引き金となった。『消失』での一件の後、この「エラー」のために情報統合思念体が長門の処分を検討していたことを自身が語っているが、キョンが切った啖呵のためか、結局処分が下されることはなかった模様。
: 当初は情報統合思念体から与えられた多くの情報操作能力を有していたが、『消失』の後、より自律的に活動をしたいという考えから自身の異時間同位体との「同期」など自らの能力の一部を意図的に封印し、その解除権限および地球上での情報統合思念体の総意の代表という役割を喜緑江美里に譲渡した。キョンはいつか長門が普通の女子高生になる日は遠くないのではと推測しており、それを願っている。しかしその一方で(或いはそのために)、長門もハルヒを取り巻く各組織からハルヒやキョンと同じくらいの重要人物と見なされるようになってきており、接触したがっている組織が多数存在することが古泉の台詞にて示唆されている。また、後に『驚愕』で復活した朝倉涼子も、長門が既に単なる端末ではなくなっていると発言している。
: ハルヒの観測(権限譲渡時点では「ハルヒとキョンの保全」に変更されている)という従来の任務に加え、天蓋領域との間の高次元コミュニケーションという特別任務にもついていた。『驚愕』の一件が一応の解決を見た後、特別任務についてはその任を解かれた模様。
: 地球上の現在の技術レベルに合わせて情報操作能力に枷をはめた状態でも、コンピュータに関しては極めて高度な技術を発揮する。第5巻『暴走』収載の「射手座の日」におけるコンピュータ研究部とのゲーム対決では、キョンの言葉に従って情報操作能力を封印した状態であったにも関わらず超人的な活躍を見せ、SOS団を勝利に導いた。その後はコンピュータ研究部に準部員としてたまに訪れている〔第9巻『分裂』では、全てのアプリケーションに対応した自作OSを載せた自作パソコンを置いており、コンピ研部長曰く「世界最強にコンピュータと相性のいい逸材」。〕。
: 基本的に「長門(さん)」と呼ばれるが、ハルヒからは「有希」、キョンの妹からは「有希ちゃん」、鶴屋さんからは「長門っち」「有希っこ」などと呼ばれている。なお、ドラマCDではキョンがハルヒを説得させるためにあだ名を考えていた時、自身を「ゆきりん」と呼ぶ場面があったが冗談で済ませた。
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: 声 - 後藤邑子(日)、ステファニー・シェー(英)
: 北高2年2組〔『涼宮ハルヒの公式』及び『超月刊みくる』( ISBN 978-4-04-854328-6 )より。〕(第9巻『分裂』より3年)の女子生徒であり、キョン達の上級生。SOS団副々団長兼書記(SOS団団員その3)。身長152cm。『涼宮ハルヒの戸惑公式ファンブック』より体重42kg、 血液型はO型である。ハルヒが「ロリ巨乳萌えマスコット的キャラ」として拉致してきた。外見は童顔で小柄(SOS団の中でもっとも身長が低い)且つグラマーであり、舌っ足らずで幼い感じの喋り方をする。動作もどこか子供っぽく、ふわふわとした印象を与える。キョンに「朝比奈さんより可愛い生物はいない」、谷口に「朝比奈さんを泣かせることは学校の半分(=男子全員)を敵にする」と言われるほどの超美少女であり、北高のアイドル。髪は栗色のロングヘア。左胸の上に星形のほくろがある。成績はキョンを除いた3人には及ばないもののかなり優秀である模様。その一方で運動神経や腕力は優れているとは言いがたく、野球のバットすらまともに振ることができない。元々は書道部に在籍していたがハルヒによって退部させられ、SOS団専属のメイド兼マスコットとなる。第7巻『陰謀』で、バレンタインデーの翌日に実施したイベントで巫女に扮し、団の活動費を調達した功績により、ハルヒから副々団長に任命された。
: 性格は真面目で優しく、素直。またシャイで気が小さいところがあり、特に名目上一学年下の長門に対しては恐縮し、遠慮がちな態度を取る。ハルヒにオモチャ扱いされ、毎回様々なコスプレバニーガールメイドなど)をさせられている。ハルヒの思いつきに振り回される被害者であり、度が過ぎた被害の場合には次の日SOS団に顔を出さないなどささやかな抵抗を見せる時もある。しかし、今では強制されたはずのメイドやお茶くみについて勉強したりと努力家の一面を見せつつ、現在の立場をそれなりに楽しむようになってきている。多少ドジッ娘で天然なところがある。
: その正体は、遥か未来から来た未来人でハルヒの監視係だが、まだ研修生以下の見習いレベルでほとんど権限がなく、ハルヒとの接触も想定外のことだったらしい。そのため未来の情報について話せないことが多く、その場合は「禁則事項です」と返答する(口が勝手にそう置き換えることもある)。権限がないこともあってか、未来人の組織から命令を受ける時もするべき行動以外には何一つ情報を与えられていないことが多く、パニックに陥ることもしばしば〔このことについて、古泉は「未来の情報を現代人に悟られないようにするため、彼女には意図的に何も知らされていない」と推測している(第7巻『陰謀』156頁)。また長門は、彼女は未来を固定するための調整役を担わされていると分析している(第2巻『溜息』)。〕。長門や古泉が持っているような特別な力と呼べるものもほとんどなく、脳内に無形で存在するTPDDを利用した、限定的な時空移動しかできない(しかも利用は任意ではなく許可制)ため、能力的にはほとんど普通の人間である。未来人である故か、今の時代では当たり前のことも知らないことが多い〔船を見たときに浮力の存在に思い至らず「どうやって浮いてるんですか?」などと質問している。〕。
: 名目上はキョン達の一年先輩だが、実年齢は不明(本人は、キョンに聞かれた際に冗談めかしてではあるが「禁則事項です」と言っている)。キョンはモノローグの中で彼女を「年下みたい」「中学生みたい」「下手をすれば小学生と間違ってしまいそう」などと評しており(『憂鬱』『陰謀』など)、『消失』ではハルヒ(改変後)も「中学生に見える」と発言している。
:; 朝比奈 みちる
:: キョンが鶴屋さんに、一週間先の未来から来た彼女を紹介するときに使った偽名。朝比奈さんの生き別れた双子の妹という設定にされた。
:; 朝比奈さん(大)
:: 彼女の数年後の姿(長門は「異時間同位体」と呼称している)で、現在よりずっと背が伸び、スタイルもさらに良くなっている。キョン曰く「見る者全てを恋に落とす美貌を持つ」、「大人モードの朝比奈さん」、「ミス太陽系」。第1巻『憂鬱』から度々登場し、第3巻『退屈』収載の「笹の葉ラプソディ」以降は「朝比奈さん(大)」として、現在の「朝比奈さん(小)」と区別されている。朝比奈さん(小)の頃からかなり昇進したらしく、朝比奈さん(小)にとっては禁則事項となっている情報を(全てではないものの)ある程度はキョンに伝えることができるようになっている。『消失』において、朝比奈さん(小)をキョンとともに3年前の七夕に時間遡行させたのは自分であると明かしている。キョンは、朝比奈さん(大)が朝比奈さん(小)の上司なのではないかと疑っている。朝比奈さん(小)に比べるとぐっと落ち着いた物腰になっており、口調も大人らしくなっている。字も大人っぽい綺麗な字になっているが、絵や地図を書くのは下手らしい。また、ドジッ娘なところも残っており、勘違いから自分の胸元に星型のほくろがあることをキョンに口走ってしまったりしている。なお朝比奈さん(小)と同様、長門が苦手な様子。
:: 基本的にキョンや長門の前にだけ出現し、ハルヒは勿論のこと、朝比奈さん(小)にも存在自体が秘密(「昔の私は今の私に会ったことがない」という理由)になっている。古泉に関しては、原作及びアニメでは長いこと彼の前には姿を見せなかった〔ゲーム「涼宮ハルヒの約束」では着ぐるみ姿で遭遇し、ハルヒに着ぐるみの無断借用を問い詰められていたところを救われている〕が、『驚愕』で初めて姿を現し、実は未来人側で古泉を要注意人物とみなしているため、これまで接触を極力避けていたことを明かした。古泉側では、それ以前から朝比奈さん(大)の存在自体は知っていた(遅くとも「雪山症候群」の時点でキョンから知らされている)。
:: 『驚愕』において藤原から「姉さん」と呼ばれたが、彼女自身は自分には弟はおらず、「あなたの時間線上にいたその人はわたしと違う」と発言している。つまり、分岐した別の時間線(藤原の属する時間線)上に別の朝比奈さん(大)がおり、それが藤原の姉であった模様。ただし、藤原曰くその姉はすでに「失われ」ており(それを「なかった事」にするのが藤原の目的であった)、また朝比奈さん(大)は、分岐した時間は「どうせ一つに収斂される」と語っている。つまり、朝比奈さん(大)が時間の収斂の結果「失われる」ことになる可能性が示唆されている。
:: 『追想』では、再びSOS団が存在しない北高に飛ばされたキョンに時間修復を依頼し、彼を影でサポートする役目を果たしている。
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: 声 - 小野大輔 (日)、ジョニー・ヨング・ボッシュ(英)
: 北高1年9組(第9巻『分裂』より2年9組)の男子生徒であり、SOS団副団長(SOS団団員その4)。身長178cm(「あてずっぽナンバーズ」時点では、身長179cm、体重71kg、ウエスト61cm(または、体重61kg、ウエスト71cm))。『涼宮ハルヒの戸惑公式ファンブック』より62kg体重、 血液型はB型である。高校1年の5月という半端な時期に転入してきたことから、ハルヒに「謎の転校生」としてSOS団に勧誘された。いつも微笑を浮かべ穏和で爽やかな、しかしどこか胡散臭い物腰をしており、同級生に対しても常に敬語を使う。在籍している1年9組は、理数系の特別進学クラス。頭も運動神経もよく美形でもあり、女子生徒からの人気は高い様子。第3巻『退屈』収載「孤島症候群」でのゴージャスな夏休み合宿の企画立案の功績により、ハルヒから副団長に任命される。
: その正体は3年前にハルヒの能力によって突如覚醒した超能力者で、その集団である組織・「機関」に所属している。ハルヒの精神状態の不安定が原因で発生する「閉鎖空間」への侵入と、その中で破壊活動を行なう「神人」を倒す能力をもつ。閉鎖空間と類似の異空間においても戦闘能力を発揮できることがあり、第3巻『退屈』収載の「ミステリックサイン」にてコンピ研部長の自宅に発生していた異空間に入った際、発揮できたのは本来の10分の1の力ではあったが、巨大な怪物カマドウマを難無く撃破している。ただし超能力者と言っても上記以外の特殊能力はないため、通常時は普通の人間と変わりない。
: 職務に関連してハルヒの精神面に気を配っており、彼女の内心をそれとなくキョンに伝えることもある。ハルヒを刺激することを避けるため基本的にイエスマンで、ハルヒには自分の意見をあまり言わずに曖昧な態度を取ることが多い。ただし本人曰く、現在の性格や表情などは「ハルヒの願望」に沿った演技であるらしく、そうした演技を強いられる不満をキョンに漏らしたこともある〔第6巻『動揺』収載「ヒトメボレLOVER」138頁より。〕。また、意外にも字は乱暴と呼べるほど悪筆。
: ボードゲームカードゲームなどのアナログゲームが好きで、部室に持ち込んでは1人で詰め碁詰めチェスなどをしているが、その割に弱く、キョンと勝負するといつも負けている。そのあまりの弱さ故、キョンに「わざと負けてるんじゃないか?」などと疑惑を抱かれている。またミステリーや陰謀ものの物語を好む一面もあり、それを活かしてハルヒが退屈しないよう「機関」でイベントを仕込む際にはシナリオを作る役割を果たしている。総じて、思考ゲーム・パズル的なもの全般を好んでいる模様。
: キョンと話す際(ハルヒに聞かれないよう小声で話す時などは特に)顔をかなり近づけることがたびたびあり、よくキョンから「近い近い」と文句を言われる。
: 物語の中では「解説役」のポジションにある。哲学や文学理論、自然科学など幅広い知識を持ち、長門の難解な説明も理解できる。その知識を利用して、自分たちの置かれている状況や問題解決のためのヒントを解説する役割を担っている。しかし、キョンには頭でっかちで回りくどい説明としか認識されていないようで、真面目に取り合ってもらえないことも少なくない。実際、古泉自身には限定的な力しかないこともあり、概念的には理解しているものの体験を伴っていないことが多い。そのためか、実際に時空改変やタイムトラベルを体験したキョンを羨ましく思っている節がある(『陰謀』より)。それでも何か解決しなければならない問題が発生した時には、その知識と理解力、そして「機関」の力を活かしてキョン、長門と共に進んで解決策を講じようとする。
: 当初は「機関」の方針である「現状維持」に従って、SOS団のメンバーに対して何事にもハルヒの機嫌を損ねないことが最優先といった態度を取り、一歩退いた所からハルヒらを観察していることが多かった。そのためキョンとは険悪な雰囲気になることもあったが、現在では両者とも随分打ち解けた様子である。ハルヒについては「魅力的に思う」などの好意的な発言を多々残しており、彼女に関してはそれなりに好意を抱いている節がある〔第4巻『消失』では、改変された世界の古泉は、はっきりと彼女に好意を抱いている旨の発言をしている。〕。物語が進むにつれ、徐々に気持ちの変化が見られるようになり、第5巻『暴走』収載の「雪山症候群」では、「長門が窮地に追い込まれ、それが「機関」にとって好都合なことなのだとしても、一度だけ「機関」を裏切ってキョンに味方する」と発言している。また、第7巻『陰謀』では「自分も初対面時には予想もできなかった程の好意をSOS団に抱いている」と述べ、さらに今や自分の所属団体は「機関」ではなく、SOS団の方なのではないかと考えるようになりつつあるとまで言っている。仲間を大切に思う一方で、未来人が現代に、宇宙人が地球に干渉していることを快く思っておらず、『驚愕』において朝比奈さん(大)や藤原、九曜に対し、キョンが見たこともないような怒りを露わにした。
: 当初は自分のことを「機関」の末端と語っていたが、橘京子によれば彼こそが「機関」の創設者にして、創設時から現在まで「機関」を統率してきたリーダーであるという(第10巻『驚愕(前)』より)。ただし彼自身はそれを認める発言をしておらず、真相は不明。また朝比奈さん(大)によれば、僅かな言動から未来を推察してしまうその聡明さから、未来人の組織からは過去の人間たちの中でも上級の要注意人物として認識されており、昇進して禁則が緩くなっている筈の朝比奈さん(大)ですら、古泉の前だと禁則が厳しくなってしまうらしい(第11巻『驚愕(後)』)。ドラマCDではキョンがハルヒを説得させるためにあだ名を考えていた時、自身を「いっちゃん」と呼ぶ場面があったがキョンから断固却下された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「涼宮ハルヒシリーズの登場人物」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 List of Haruhi Suzumiya characters 」があります。



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