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朝日新聞珊瑚記事捏造事件[あさひしんぶんさんごきじねつぞうじけん] 朝日新聞珊瑚記事捏造事件(あさひしんぶんさんごきじねつぞうじけん)とは、1989年(平成元年)に沖縄県西表島において、朝日新聞社のカメラマン・本田嘉郎が自作自演で珊瑚に落書きによる傷をつけ、その写真をもとに新聞記事を捏造した虚報事件である。落書きの文言「K・Y」を取って、KY事件とも呼ばれる。 == 事件の経過 ==
=== 記事掲載 === 朝日新聞東京本社版の、1989年(平成元年)4月20日付夕刊一面の連載企画「写'89『地球は何色?』」に〔大阪本社版や夕刊を発刊していない統合版発行地域を除く〕、高さ4m、周囲20mという世界最大級のアザミサンゴとして、ギネス世界記録にも掲載されたことがある珊瑚が傷つけられた、6段抜きの大きなカラー写真が掲載された。この記事では「沖縄県西表島のアザミサンゴに落書きがあることを発見した」として、以下のような日本人のモラル低下を嘆く新聞記事を掲載した。 しかし、地元の沖縄県竹富町ダイビング組合が「サンゴにこれまで傷は全くなかった、サンゴに書かれた落書きは、取材者によるものではないか」との抗議を寄せた。写真部員に電話をして直接問い質したが「そんなことするはずはない」と否定されたので、東京本社の代表番号に電話したが、窓口の人間と称する男性は「朝日に限ってそんなことはない」「文書にして出してくれ」と、まともに取り合わなかった〔読売新聞編集局 『徹底検証 朝日「慰安婦」報道』 中公新書ラクレ 509 ISBN 978-4121505095、125p〕。 この時期、石垣島では海を埋め立てる新空港建設計画(新石垣空港)が進行しており、事件が関係者を強く刺激したことを、共同通信社の新藤健一が指摘している〔新藤健一 『崩壊する映像神話』 ちくま文庫 [し-19-1] ISBN 4480037497、119-120p〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「朝日新聞珊瑚記事捏造事件」の詳細全文を読む
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