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木古内町寒中みそぎ祭り : ウィキペディア日本語版 | 木古内町寒中みそぎ祭り[きこないちょうかんちゅうみそぎまつり]
木古内町寒中みそぎ祭り(きこないちょうかんちゅうみそぎまつり)は、北海道上磯郡木古内町で行われる祭りの名称。毎年1月中旬に行われ、ふんどし姿の若者が極寒の海へ入水し、豊作や豊漁を祈願する祭りである。19世紀から続く祭りで、木古内町に1600年代から建つ佐女川神社に伝わる伝統行事。祭りに際し、木古内町寒中みそぎフェスティバルが同時に行われ、グルメフェアや物産展などの各種イベントが催される。木古内町観光協会が主催、開催地は北海道上磯郡木古内町字木古内157-1、佐女川神社境内。 == 歴史 == 1831年1月15日の早朝、「御神体を潔めよ」と佐女川神社の神主の夢枕にお告げがあり、すぐさま神主は神社の真下を流れていた佐女川に向かった。川に着いた神主は川に張っていた氷を砕くと、その冷水を体に浴びて自分の体を清めた。その後神社の御神体を抱き海岸に目をやると、河口には波に打たれた大鮫が見え、その背中の上には白衣を着た美しい女の姿があったという。女を神の聖なる使者であると信じた神主は、御神体とともに何度も極寒の海へ沐浴した。しかし神主が気づいた時には既に女の姿はなく、河口にいた大きなサメも上流へと上り、小さな沼へ消えていったとされる。神主が御神体とともに海へ入り、自身の体と御神体を清めたその年からは、不思議なことに村の豊作豊漁が続いて天保の大飢饉を乗り越え、賑わいを見せた。 それ以降は「行修者」と呼ばれる若者4名が、毎年1月13日より佐女川神社へ籠って一日中冷水を浴び、体を清めるようになった。1月15日に御神体である別当・弁財天・山の神・稲荷の4体を抱いたまま、極寒の津軽海峡の海へと飛び込んで1年の豊漁と豊作を祈願するこの祭りは、木古内町の伝統行事として受け継がれている。 かつては女の不浄を浄める女人禁制の神事だった。「行修者」に選ばれるのは穢れ無き未婚の男性とされ、1年目は弁天様、2年目は山の神、3年目は稲荷様、最後の年に玉依姫命の像を持つ事になっており、一度選ばれると4年間務めることになっていた。その間は結婚は許されず、親族に喪があった場合神事には参加できなかった。厳しい掟にも関わらず名誉として参加者が競って出されたが、戦後の衰退により参加者が減少したため、女人禁制を含め見直しが行われた〔合田一道『日本の奇祭』 青弓社、1996年。ISBN 4787231308、pp.20-26.〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「木古内町寒中みそぎ祭り」の詳細全文を読む
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