|
御嶽山(おんたけさん)は、長野県木曽郡木曽町・王滝村と岐阜県下呂市・高山市にまたがり、東日本火山帯の西端に位置する標高3,067 mの複合成層火山である〔日本山名辞典 (1992)、116頁〕〔新日本山岳誌 (2005)、972-973頁〕。大きな裾野を広げる独立峰である〔深田久弥 (1982)、227-230頁〕。 2014年9月27日に7年ぶりに噴火。山頂付近にいた登山客が巻き込まれ、1991年雲仙普賢岳の火砕流による犠牲者数を上回る事態となった〔御嶽山噴火、47人の死亡確認 戦後最悪の火山災害に 2014年10月2日閲覧〕。 == 概要 == 木曽御嶽山、御嶽、王嶽〔、王御嶽〔現代日本名山図会 (2003)、146-149頁〕とも称する。また嶽の字体を新字体で表記し御岳山や、単に御岳〔と表記されることもある。標高3,000mを超える山としては、日本国内で最も西に位置する。日本には同名の山(御嶽山・御岳山)が多数あり、その最高峰である〔厳密には御嶽山の最高点である剣ヶ峰の西北に位置する外輪山に、3,053.4mの小ピークがある(1:5,000国土基本図(火山基本図)御岳山-国土地理院発行)。〕。山頂には一等三角点(3,063.61 m、点名「御岳山」)と御嶽神社奥社がある。 古くから信仰の山として信者の畏敬を集めてきた巨峰で、いくつもの峰を連ねてそびえる活火山である。民謡の木曽節では「木曽の御嶽夏でも寒い袷やりたや足袋添えて」、伊那節では「わしが心と御嶽山の胸の氷は 胸の氷はいつとける」と歌われており、神聖な信仰の山であるとともに木曽を代表する山として親しまれている〔日本三百名山 (1997)、148頁〕。東海地方特に尾張地方ではほとんどの場所からその大きな山容を望めることから、「木曽のおんたけさん」として郷土富士のように親しまれている山である〔木曽のおんたけさん―その歴史と信仰(2009)、125頁〕。日本百名山〔、新日本百名山〔新日本百名山 (2006)、49-51頁〕、花の百名山〔花の百名山 (1997)、274-277頁〕、ぎふ百山〔ぎふ百山 (1987)〕のひとつに選定されている。旧開田村を代表する山として飛騨頂上、旧三岳村を代表する山として剣ヶ峰が「信州ふるさと120山」のひとつに選定されている〔信州ふるさと120山 (2011)〕。1927年(昭和2年)に、大阪毎日新聞社と東京日日新聞社などにより日本二十五勝のひとつに選定されている。 国立公園に指定されている飛騨山脈や赤石山脈と異なり、木曽山脈とともに国定公園にさえも指定されていない。長野県の御岳県立自然公園および岐阜県の御嶽山県立自然公園には指定されているものの、国立・国定公園に指定されなかったのは、木曽ヒノキを主とする林業の盛んな地域であるという事情がある。山腹は深い森で覆われ多くの滝があり、木曽川水系の源流部の山であり、その下流部である中京圏の水がめとなっている。 以前は死火山や休火山であると思われていた山であるが、1979年(昭和54年)10月28日に突如噴火した〔。気象庁は2008年(平成20年)3月31日に噴火警戒レベル1(平常)と噴火予報を発表した。2014年(平成26年)9月27日に噴火、南側斜面を火砕流が流れ下り、噴火警戒レベルが3に引き上げられた〔噴火警報・予報: 御嶽山 平成26年9月27日12時36分 気象庁地震火山部 (気象庁Webサイト、2014年9月27日13時37分閲覧)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「御嶽山 (長野県)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mount Ontake 」があります。 スポンサード リンク
|