|
木村 保（きむら たもつ、1934年9月24日 - 2005年3月1日）は、大阪府出身のプロ野球選手（投手・外野手）。 == 来歴・人物 == 八尾高校では、1952年春夏の甲子園にエースとして出場。春の選抜では準決勝に進出するが、静岡商に敗れる。夏の選手権は大阪府予選から甲子園の準決勝までを完封で勝ちあがり、決勝で芦屋高の植村義信と投げ合うが1-4で敗退。準優勝にとどまった。高校同期に法元英明がいる。 卒業後は早稲田大学に入学。東京六大学リーグでは、森徹外野手らの強力打線にも支えられ3度優勝。1956年の全日本大学野球選手権大会では優勝候補の筆頭だったが、準決勝で関大の村山実投手に抑えられ敗退した。リーグ通算59試合登板、29勝16敗、防御率1.65、229奪三振。優勝した1955年秋季、1956年春季リーグでベストナインに選ばれた。長嶋茂雄の通算8本塁打のうち2本を打たれている。1955年の第2回アジア野球選手権大会日本代表（東京六大学リーグ選抜チーム）に選出された。 大学卒業後、1957年に南海ホークスへ入団。デビュー戦となった同年3月31日の近鉄パールス戦で、パ・リーグ史上2人目の初登板初完封勝利を記録〔HAWKS the 70th―ホークス栄光の軌跡、ベースボールマガジン社、2008年、P72〕。ややサイドスロー気味でシュートを武器としていた〔ナンバー編集部「プロ野球ヒーロー伝説 みじかくも美しく燃え」、文藝春秋、ISBN 4168118177〕。この年は5完封、29イニング無失点を記録するなど南海のエース格として活躍し、21勝11敗の成績で新人王に選ばれ、オールスターゲームにも出場した。 しかしその後は肩を故障して1958年は4試合登板、1959年は一軍出場なしに終わり、1960年に打者として2年ぶりに一軍出場したのを経て、1961年に正式に外野手に転向する。野手としては、1961年は5月18日の東映フライヤーズ戦で土橋正幸から満塁サヨナラ本塁打を打つなど〔HAWKS the 70th―ホークス栄光の軌跡、ベースボールマガジン社、2008年、P80〕それなりに活躍を見せたが、1962年以降は出場機会が激減し、翌年29歳で引退。1950年代の南海は1、2年のみエース級の働きを見せ、その後急激に数字を落としていく投手が多かったが、木村に至っては1年目以外は1勝も出来なかった。 引退後は1966年からの2年間南海のコーチを務めた。2005年3月1日に心筋梗塞で死去。享年70。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「木村保」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|