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美濃囲い(みのがこい)は、将棋において、主に振り飛車戦法で用いられる囲い。主に居飛車戦法で用いられる矢倉囲いと並んで代表的な囲いである。 先手でいえば玉将を2八の位置に、右の銀将を3八の位置に、左の金将を5八の位置に動かして作る囲いである(右金はそのままの位置)。通常の美濃囲いを本美濃(ほんみの)と呼ぶこともある。玉の逃げ道を作るために1六に歩兵を突くことが多い。構えが低く横からの攻めに強いため、居飛車に対して有効な囲いである。しかし上部や端からの攻めに弱い上、玉のある位置に利いている駒がないため、いったん上部を破られると2八に駒を打たれて受けがなくなる弱点がある。居飛車側が舟囲いの場合は堅さで大きく上回ることができるが、穴熊囲い(居飛車穴熊)に比べると堅くない。 == 名称の由来 == 美しい美濃国の城にちなんでこの名前が付けられた(または岐阜城にちなんで織田信長が命名した)とされるが、東公平の研究によれば、江戸時代の美濃国出身の棋士が創始したからであるという説が江戸時代には一般的であったという〔東公平「甦る江戸将棋」(『近代将棋』2006年4月号96-100頁掲載)〕。東によれば以下の二説が存在している。 * 美濃の音通和尚が始めた囲いであるから、美濃囲いという。 * 美濃出身の松本紹尊七段が始めた囲いであるから、美濃囲いという。 また、「三枚の金銀を「三布」に見たてた」という見解もある〔塚田泰明・横田稔『序盤戦!!囲いと攻めの形』(高橋書店、1998年)36頁〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「美濃囲い」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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