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木目金[もくめがね]
木目金(もくめがね、杢目金、杢目銅)とは、何層もの色金を鍛接(加熱圧着)し、彫りや捻りなどを加え、木目状の模様に仕上げる技法、および木目状に仕上がった金属のことである〔kotobank - デジタル大辞泉 「木目金」 閲覧2012-10-20〕。「霞打ち(かすみうち)」、「板目金(いためがね)」とも呼ばれた。英語で''Pattern welding''とも呼ばれるが、''Mokume-gane''や''Wood Grained Metal''の呼称も工芸家のなかでは使われている〔英語版ではPattern weldingは鋼や鉄の層状のもの(ダマスカス鋼)、Mokume-ganeは金・銀・銅などの層状のものと分けている。〕。 == 概要 == 江戸時代に入り太平の世になると、武器としての日本刀が侍の象徴として装飾されるようになった。江戸時代初期に職人によって鍔(つば)や小柄(こづか)などの「グリ彫り」が始まった〔杢目金屋 「木目金とは」 閲覧2012-10-20〕。 「グリ彫り」は層状に積み重ねた異なる色金を鍛接し、その積層状の金属に彫りを入れることにより下層の色金を露出させる技法である。これは漆器(しっき)の一技法である彫漆(ちょうしつ)品の「屈輪彫り(ぐりぼり)〔京都国立博物館 「堆黒屈輪文盆(ついこくぐりもんばん)」 閲覧2012-10-21〕」を模したもので、「屈輪彫り」は色のことなる何層にもなる漆に彫りを入れることにより、浮き彫りの色模様を出すものである〔杢目金屋 「グリ彫り」 閲覧2012-10-20〕。 「木目金」は「グリ彫り」の溝の入ったレリーフ状態から叩いて平にし、相対的に彫りの部分を浮き出させたものである〔日本杢目金研究所 「木目金とは」 閲覧2012-10-20〕。 江戸時代に発展した工芸であるが、明治に入り廃刀令が布かれると刀装具工芸が廃れると同時に、海外へ流出した日本刀と共に木目金の技術が日本国外で知られる事になった〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「木目金」の詳細全文を読む
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