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奥付[おくづけ]
奥付(おくづけ)とは、書誌事項(詳細下記)が記述されている部分。一般に、本の本文が終わった後や巻末に設けられる。 == 表記 == 「奥付」は「奥附」とも書くが〔戦前の辞書である上田・松井(1919年540ページ、283コマ「おく・づけ」 )の漢字には「奥附」という表記のみが記され、「奥付」は見られない。実際の用例としては、兵藤(1909年)の奥付 に「最新獨和兵語字典奥附」という一文が記されていることなどが挙げられる(信岡2004年39ページ図10)。〕、「附」の字が1954年の当用漢字補正案で「削る字」とされたため現在でも多くのマスコミが使用を避けており〔実際にはこの補正案は実施されておらず、現在の常用漢字にも「附」は含まれている。〕、また当用漢字音訓表・常用漢字表で「附」の字訓に「つく」が挙げられていないため、「奥付」と表記する場合が多い〔漢字表記に関しては正統主義寄りの新明解でさえ単に「奥付」としており(第5版)、注としても「奥附」は示していない。〕。これは、その書中における位置から付された名称であるが、その役割から付された名称として、刊記(かんき)とも称しているし、枠で囲んだ刊記は特に木記(もっき、もくき)と称していた〔刊記と木記については、日立ソリューションズ(2010年)に端的な解説がある。名古屋大学(2005年7ページ中ほど)に実例があるので、参照されたい。〕。 また、奥書(おくがき)という言葉もあるが、これは一般的には、写本の巻末に、筆写者がその本の来歴などを記録したものを指す。古写本などでは、写したもとの本の奥書も一緒に書写することもあり、本の伝来の研究に役立つことが多い。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「奥付」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Colophon (publishing) 」があります。
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