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木食白道 : ウィキペディア日本語版
木食白道[もくじき びゃくどう]

木食 白道(もくじき びゃくどう、1755年宝暦5年) - 1826年1月31日文政8年12月24日))は、江戸時代仏教行者造仏聖(仏教彫刻家)。
独特の微笑が表現された「微笑仏」を全国各地に残した木喰〔木喰(明満、行道)は甲斐国丸畑(身延町)出身の木食僧で、円空と対比される江戸時代の代表的造仏聖。〕の弟子で、木喰ともに各地を旅して造仏活動を行う。白道仏は木喰仏と同様の「微笑仏」で、各地に160体以上が発見されている。なお、師の木喰仏は所在不明・亡失した像を含めて710体が確認されている〔小島(2007)、p.178〕。白道仏は行道と北海道に渡っていた頃の子安観音菩薩像や地蔵菩薩像はそれまで行道の作であると考えられていたが、近年は山梨県立博物館による赤外線調査で背面から墨書銘が確認され、白道の作であることが明らかになった。
== 白道に関する資料 ==
白道の事跡に関する資料には『萩原木食繁昌(古日記)』、『七福神の由来』、『聖観世音本堂鎮守金比羅本社拝殿建立』、神社建立の勧進に際した勧進帳、自筆史料では『天満宮縁起』、廻国修行の納経帳である『日本回国納経牒』、『木食白導一代記』がある。ほか、白道仏背銘の墨書銘からも断片的に白道の事跡が復元されている。
*『萩原木食繁昌(古日記)』
:紙本墨書。寸法は縦13.8センチメートル、横35.5センチメートル。安永天明年間を中心とした記録のうち安永10年(1781年)の部分で、白道が故郷甲斐へ帰郷した際の様子が記されている。白道の生年や甲州市伝存の白道仏の年代などが推定された〔清雲(1975)〕。通称は『古日記』。原本は1975年時点で塩山市赤尾の個人所蔵で、2008年の「木食白道-知られざるもう一人の木食-」展では出展されているが、所在は未記入。山梨県立博物館収蔵(旧山梨県立図書館所蔵)の「若尾資料」に写本が含まれる〔清雲(1975)、p.76〕。1975年の「先年」に郷土史家飯田文彌により発見される〔清雲(1975)、p.76〕。甲州市(旧塩山市)指定文化財。『塩山市史 史料編 第2巻 近世』所載。
*『七福神の由来』
:木版。白道の自筆。白道は天明の大飢饉に際して七福神を彫り人々に配布したといわれ、それに関する史料。曽根原(1975)に収録。
*『聖観世音本堂鎮守金比羅本社拝殿建立』
:紙本墨書。寸法は縦27.6センチメートル、横19.5センチメートル。2008年時点で甲斐市の個人所蔵。寛政6年(1794年)。江戸日暮里の青雲寺本堂・金比羅本社拝殿建立に際した勧進帳。白道は青雲寺住職の弟子となり、江戸市中や多摩地方で勧進を行っており、その際のもの。曽根原(1975)に収録。
*『天満宮縁起』
:紙本墨書。白道の自筆。縦27.5センチメートル、横18.0センチメートル。2008年時点で甲斐市の個人所蔵。享和3年(1803年)12月に白道が生誕地上萩原で天満宮建立を志した内容が記され、自身の半生を記している。曽根原(1975)に所載。
*『日本回国納経牒』
:廻国修行の納経帳。2008年時点で甲斐市の個人所蔵。紙本墨書。寸法は縦24センチメートル、横17センチメートル。曽根原(1975)で一部紹介。
*『木食白導一代記』
:白道が自身の事跡を記した記録。2008年時点で甲府市の個人所蔵。巻子本で寸法は縦31.0センチメートル、横1074.9センチメートル。全25紙。廻国修行をはじめた幼少期から各地での巡礼、修行中の霊験や造仏について記されている。『山梨県立博物館 研究紀要 第3集』で全文が翻刻されているほか、現代語訳を掲載。
*その他の史料
:山梨県甲州市上原の白道生家には負箱が伝来する。木造。蓋の寸歩は縦33.0センチメートル、横37,4センチメートル。上原の生家に茶碗類とともに伝存し、現在は白道の作の子安観音像が存在する上原地蔵堂に安置される〔木下(2008)、p.80〕。蓋裏の墨書から寛政12年(1800年)のもので、信濃国光前寺村の運八・孫作が施主となり白道に贈ったものであるとされる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「木食白道」の詳細全文を読む



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