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未完成建築[みかんせいけんちく]
未完成建築(みかんせいけんちく)とは、建設途中で放棄された建築物、もしくはそのようにデザインされた建築物である。計画を先延ばししながら建てられつつある建築物や建設作業が著しく遅い建築物のことを指す場合もある。 未完成のまま止まっている建設計画や工学的プロジェクトは数多く存在し、作業の進行が止まる段階も様々である。その中には、青図だけが製作され実現されていないもの、建設の途中で放棄されたものなどがある。 長年に亘って未完成のままの建築物として有名なものにアントニ・ガウディのサグラダ・ファミリアがある。これはバルセロナで1880年代から建設が始まり、2020年代に完成するとされている教会である。 ==一部が建造された建築物==
一部が建造された未完成建築は世界の国々に数多くある。その中には、建造が終わった部分だけで一定の機能を果たすものと、外側しか作られていないものとがある。柳京ホテルは後者の例である。このホテルは完成すれば高さがローズタワーに次ぐ世界第2位のホテルとなる。しかし現在は居住不可能であり、完成に多大な費用が見込まれることと構造的な統合性が低いことから今後も完成しないだろうと言われている〔Emporis. 28 July 2000. "Ryugyong Hotel on hold ". Accessed 20 August 2006.〕。意図的に未完成の外見を持たせた建築もある。例えば、16世紀から18世紀にかけて作られたフォリーが代表的である。 建設作業が数十年から数世紀にまで亘って続き、永遠に完成しないのではないかと思われる建築物もある。例えばアントニ・ガウディのサグラダ・ファミリアは、バルセロナで1880年代から120年以上に亘って建設が続いている。スペイン内戦によってその建設作業は分断され、本来の模型と製作中の部分が破壊された。今日に至るまでそのバシリカが完成していないにも拘らず、サグラダ・ファミリアは毎年150万人の旅行者を呼ぶバルセロナ最大の名所である。40年を掛けて計画を監督しつづけたガウディの遺体は、サグラダ・ファミリアの地下聖堂に埋葬されている〔Barcelona Information. "Barcelona Sagrada Familia ". Accessed 24 August 2006.〕。ドイツのケルン大聖堂はさらに長い年月を掛けて建設されている。その建設は1248年に始まり、632年を掛けて1880年に終了した〔国際連合教育科学文化機関 World Heritage. "Cologne Cathedral ". Accessed 24 August 2006.〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「未完成建築」の詳細全文を読む
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