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札幌三井ビルディング : ウィキペディア日本語版
札幌三井JPビルディング[さっぽろみついじぇーぴーびるでぃんぐ]

札幌三井JPビルディング(さっぽろみついジェーピービルディング)は、札幌市中央区北2条西4丁目にある超高層ビル〔。
== 概要 ==
敷地面積約5,510の当地に三井不動産日本郵便の共同で建設された超高層ビル〔。計画名は「北2条西4丁目計画」という呼称がある。
2006年(平成18年)の当初の計画時点では地下4階・地上36階で延べ床面積約99,000m²というもので〔、上層階にホテルを誘致し、旧ビル解体後の2008年平成20年)春に着工・2012年(平成24年)春に竣工、高さは185mで道内一のビルとなる予定であった。しかし旧ビルの解体作業は終わったものの、オフィス需要減少などの影響を受け竣工は予定より1年以上遅れると報じられた〔高層ビル道内一の札幌三井ビル、開業2013年春以降にずれ込み (北海道新聞 2010年1月27日)〕。当初上層階に誘致するホテルには、外資系高級ホテルのウェスティンマリオットなどが名を連ねたが〔「ウェスティン」札幌進出 外資系ホテル 三井ビルに2012年にも(北海道新聞 2008年7月26日)〕、金融危機の影響で白紙撤回されている。その後他の外資系を含むホテルと交渉を重ねた結果、2010年(平成22年)には帝国ホテルの進出で調整に入った〔帝国ホテル、札幌進出を検討 駅前通の建設予定ビルに 〕。しかし観光需要が低迷し、ホテル誘致には時間がかかると判断したため断念した。断念に至るまで、当初の着工予定だった2008年(平成20年)以来4年もの間中心部の一等地が空き地のまま放置されてきたため、都心まちづくりを進める上でこれ以上の計画遅延は好ましくないという市側の意向もある。なお2010年代は札幌都心部のビルが一斉に建て替え時期を迎え、それに合わせて2012年(平成24年)1月には「札幌駅・大通駅周辺地域」が都市再生特別措置法に基づく特定都市再生緊急整備地域に指定されている。
規模は地上20階・地下3階で延床面積は約68,000m²まで縮小され、低層階が商業施設・中高層階がオフィスビルとなり、2012年(平成24年)4月23日に着工〔。高さは環境アセス逃れのため99.95mに変更された。構造はS造(一部RC造SRC造)で、地下1階から地上4階までが商業施設(赤れんがテラス)、地上6 - 19階がオフィスビルとなる〔。延床面積のうち、テナント商業施設面積が8,495.65m²、テナントオフィス面積が25,423.60m²である。オフィスは基準階床面積約560坪・天井高2.8mの無柱空間。地下2階には約250台収容可能な駐車場が、オフィスと商業施設の間に挟まれた地上5階には道庁赤レンガを眺める展望テラスが設けられている〔。地上1 - 4階には常緑の高木を植えたアトリウム空間、地上1階屋外には道庁向きに辻広場を設け、それぞれ憩いの空間とする。また低層部の屋上は緑化が計画されている。
2014年(平成26年)8月1日の竣工と同時にオフィス部分が公開され、テナントが順次入居〔。商業施設の「赤れんがテラス」は、開業時点では飲食店を中心に27店舗が出店して、2014年(平成26年)8月28日に開業した〔久野華代(2014年8月29日). “赤れんがテラス:開業 待ちわびた客1000人が殺到−−札幌”. 毎日新聞 (毎日新聞社)〕。
このビルの竣工に伴い、ビルに面する北3条通(北海道庁赤れんが庁舎から札幌駅前通まで)を廃止して「北3条広場」という歩行者専用空間へ変更し、2014年(平成26年)7月19日に供用開始された〔山下智恵(2014年7月19日). “北3条広場:きょうオープン 赤れんが庁舎〜札幌駅前通”. 毎日新聞 (毎日新聞社)〕。オープンカフェなどを設け多目的に利用されている。また、このビルに先行して開設された札幌駅前通地下歩行空間には地下1階で接続している〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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