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条鰭綱 : ウィキペディア日本語版
条鰭綱[じょうきこう]

条鰭綱(じょうきこう、)は、脊椎動物亜門の下位分類群の一つ。現生の魚類の大部分にあたる2万6,891種が所属し、肉鰭綱と合わせ硬骨魚類と総称される。およそ4億年前のシルル紀後期に出現して以降、多様な進化および水中環境への適応を遂げた条鰭綱の魚類(条鰭類)は、現代のあらゆる海洋陸水域で繁栄するグループとなっている。
このグループはかつて硬骨魚綱の下に条鰭亜綱として設置されていたが、現在では側系統群である硬骨魚綱を廃し、条鰭綱肉鰭綱に分割する体系が一般的となっている。条鰭類は原則として、硬骨化の進んだ内部骨格と、鰭条および鰭膜によって支えられたをもち、の代わりに(ひょう/うきぶくろ)をもつなどの特徴を有している〔原始的な形態を残すポリプテルス目ガー目アミア目は空気呼吸が可能な浮き袋をもつ。〕。
== 進化史 ==

最古の条鰭綱魚類は古生代シルル紀後期に出現したとみられ、 属など5属が知られている。続くデボン紀から中生代三畳紀にかけて栄えた軟質亜綱の仲間は、ジュラ紀終盤までにチョウザメ目を残しほとんどが絶滅している。白亜紀以降は、高い運動能力と効率的な摂餌機構を発達させた新鰭亜綱の仲間が支配的な地位を獲得し、水圏のあらゆる環境に適応放散を果たした〔。新鰭亜綱の魚類は、現代では約2万6800種を擁する脊椎動物亜門の中で最大のグループとなっている〔『日本の海水魚』 pp.14-18〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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