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皇太子(こうたいし、)は、皇位継承(帝位継承)の第一順位にある皇子を指す称号〔新村出編『広辞苑 第六版』(岩波書店、2011年)952頁および松村明編『大辞林 第三版』(三省堂、2006年)858頁参照。〕。あるいは一般に、君主の継承者を指す。 == 概要 == 字義としては、皇太子とは、次期皇位継承者の第一順位にあたる、皇帝の男子のことである。 王位継承の第一順位の王子については、王太子(おうたいし)または王世子(おうせいし)のように言うこともある。「○太子」の言葉自体がいずれ「○」の地位を継ぐ「(男の)子」を意味するため〔漢字の「子」は、広義では親から生まれたものを指すが、狭義では親から生まれた男を意味する。一方で「女」は娘を意味する。王の息子を王子、娘を王女と呼ぶのは、そういう用法である。〕、君主の地位が王である場合には王太子の名称を用いるのが正確といえる。また、君主の地位が大公・公・侯である場合、太子ではなく世子を用いる。 しかし現在の日本のマスコミによる報道などでは、対象が次期国王や次期大公であっても「王太子」・「大公世子」の語は用いられず、「皇太子」を用いるのが通常である。ただし歴史上の人物については、慣例に従って「王太子」の語も用いられる。また次期皇(王)位継承者が弟、孫であるなら、「皇(王)太弟」「皇(王)太孫」の名称を用いるべきともいえるが、実際にはひっくるめて「皇太子」の名称が用いられている。なお、西欧の言語においては、「皇帝か国王か」「子か孫か弟か」に応じた称号の使い分けは見られず、例えばの語が用いられる。 一方で西欧の言語では、性別によって称号が異なることが多く、女性の次期君主位継承者の称号は、例えばの語が用いられる。漢字文化圏では皇太女/王太女と表記されることがある〔。実例としても、唐の安楽公主について「皇太女」に立てようという動きがあった、と『資治通鑑』等に記されている。日本においては、性別における称号の使い分けが行われず、日本で唯一の女性皇位継承者となった即位前の孝謙天皇について、『続日本紀』は「皇太子」と記している〔『続日本紀』天平10年1月13日条「立阿倍内親王為皇太子」、天平勝宝元年7月2日「皇太子受禅即位於大極殿」等〕。2005年の皇室典範に関する有識者会議報告書においても、「天皇、皇太子、皇太孫という名称は、特に男子を意味するものではなく、歴史的にも、女子が、天皇や皇太子となった事実が認められるため、女子の場合も同一の名称を用いることが適当である」とされた〔皇室典範に関する有識者会議報告書 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「皇太子」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Crown prince 」があります。 スポンサード リンク
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