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東平安名岬(ひがしへんなざき)は、沖縄県宮古島市城辺字保良に位置し、太平洋及び東シナ海に面する岬。北緯24度43分7秒、東経125度28分9秒。宮古島の南東端で、同島を代表する観光地。東平安名崎とも書く。 主に沖縄方言で東のことを「あがり(太陽が上がる)」と呼ぶことから、「あがりへんなざき」とも読む。また、宮古方言では「あがりぴゃうなざき」と呼ばれている〔城辺町教育委員会 『東平安名崎の植物』、2004年〕。 == 概要 == 宮古島の南東端から南東方向に突き出た、長さ約2キロメートル、幅最大160メートル、標高約20メートルの細長い半島で、隆起サンゴ礁の石灰岩から成り立つ。 半島上は平坦だが海岸は断崖で、強風が吹き寄せている。このため、テンノウメやイソマツを中心とした風衝地特有の植物群落が成り立っており、1980年(昭和55年)に「東平安名崎の隆起珊瑚礁海岸風衝植物群落」として沖縄県の天然記念物に指定されている。1979年の調査によれば、東平安名岬には65科222種の高等植物が生育している〔沖縄県 『沖縄県自然環境保全地域指定候補地学術調査報告書』、1979年〕。また、4月から5月にかけてはテッポウユリが岬一帯で咲き乱れ、観光名物となっている〔東平安名崎でテッポウユリ開花 宮古新報、2014年1月24日〕。 岬の先端に平安名埼灯台(海抜43メートル、光達18海里、1967年(昭和42年)初点灯)が設置されている。この灯台は参観灯台で、内部を見学し、上に登ることができる。灯台の上からだと周囲320度が海なので水平線が丸く見える。このように眺望が良いため初日の出の名所でもあり〔「初日の出」に大歓声─東平安名崎ほか 宮古新報、2013年1月5日〕、 2007年(平成19年)2月6日に「東平安名崎」として国の名勝に指定された。2011年(平成23年)にはパナリ岩礁を含む周辺海域が名勝に追加指定され〔平成23年2月7日文部科学省告示第19号〕〔東平安名崎を追加指定/国指定名勝 宮古毎日新聞、2010年11月20日〕、2014年(平成26年)には灯台の敷地が追加指定された〔平成26年10月6日文部科学省告示第144号〕〔与那国ティンダバナ、国名勝へ 県内13番目 琉球新報、2014年6月21日〕。なお、ガイドブックなどでは日本百景のひとつとして紹介されていることもあるが、実際には日本百景には選定されていない〔日本八景(昭和2年)の選定内容 環境省〕。 灯台の近くに、妻子ある男との恋に破れこの岬から身を投げたという伝説で知られる絶世の美女マムヤの墓(岩陰墓)があり〔、岬の北西側に保良漁港がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「東平安名岬」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Higashi-hennazaki 」があります。 スポンサード リンク
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