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松波弘之 : ウィキペディア日本語版
松波弘之[まつなみ ひろゆき]
松波 弘之(まつなみ ひろゆき、1939年 - )は、日本の工学者大阪府出身。大阪府立市岡高校および京都大学工学部卒業。京都大学工学部助手、助教授米国ノースカロライナ州立大学客員准教授、京都大学工学部教授、科学技術振興機構イノベーションプラザ京都 館長を経て、現在は京都大学名誉教授工学博士(京都大学)。
炭化ケイ素(SiC)という、従来は研磨材耐熱材料としての利用しかなかった材料の半導体材料としての可能性に早くから注目し、20年以上の試行錯誤の末、SiC 薄膜作製法において、結晶面に適度な傾斜角を導入することによって、結晶成長を制御する方法を見出し、世界で初めて結晶多形混在のない高品質SiCのエピタキシャル成長に成功した。その後、高耐圧・低損失のSiC ショットキーバリアダイオード、高性能SiC電界効果トランジスタを実現し、既存のシリコン半導体では実現できない高性能なパワーデバイスがSiCにより実現できることを世界で初めて実証し、SiCの半導体材料としての地位を確立した。
== 略歴 ==

* 1962年 京都大学工学部電子工学科を卒業
* 1964年 京都大学大学院工学研究科電子工学専攻修士課程修了
* 1964年 京都大学助手
* 1971年 京都大学助教授
* 1976年 - 1977年 米国ノースカロライナ州立大学客員准教授
* 1983年 京都大学教授に就任
* 2003年 京都大学を定年退官し、同大名誉教授
* 2004年 - 2013年 科学技術振興機構イノベーションプラザ京都 館長

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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