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センモウヒラムシ
センモウヒラムシ (''Trichoplax adhaerens'') は、単純な風船あるいは煎餅に似た形の海産動物である。軟体性であり、直径は約0.5mm。巨大なアメーバのような見かけだが、多細胞であり、裏表の区別がある。板形動物門〔日本分類学会連合 〕(または平板動物門, 板状動物門 Placozoa)唯一の種として分類される。 == 発見の歴史 == 1883年、オーストリアのシュッツ (Schuze) によって海水水槽中から発見された。学名である ''T. adhaerens'' は、ガラスピペットや顕微鏡のスライドガラスを含む基盤に付着する (adhere) 性質から命名された。これを中生動物とする説がある一方で、同様の動物を観察したStiasnyは、同じ水槽に''Eleutheria''属のクラゲが出現したことに注目し、これを刺胞動物の幼生であるプラヌラの変形したものだと断定した。それ以降は記録がなかったため、種の存在自体が疑問視され、あるいは刺胞動物として決着済みとの文章も一人歩きする状態が続いていた。しかし、1960年代に再発見され、培養に成功したことにより詳細な研究が進んだ。この結果、他の動物群には属さないことが明らかになり、1971年、新たに設けられた平板動物門 (Placozoa) に分類された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「センモウヒラムシ」の詳細全文を読む
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