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林口線(りんこうせん)は、台湾桃園市桃園区の桃園駅から新北市林口区の林口駅を結んでいた台湾鉄路管理局の鉄道路線である。起終点の駅名から桃林鉄路(とうりんてつろ、)とも呼ばれる。 == 概要 == 新北市林口区にある林口火力発電所への石炭輸送を目的とした貨物線として1968年1月1日に開通した。貨物線として敷設されたため、林口区中心部より非常に遠い場所に設置されている。全線非電化の単線で、全長は18.4kmである。途中、製油所やセメント工場への専用線にもつながっているが、現在これらの専用線はほとんど使われなくなっている。 1970年代後半ごろより周辺地域の宅地化が進み、周辺の道路の混雑が激烈になるにつれ、地域住民より林口線の旅客化を訴える声が増加した。そのため、2005年10月27日より桃園県政府と台湾鉄路管理局の合弁のもと、試験的に桃園駅 - 海湖駅間の15.6kmで、平日2往復のみの旅客営業が始められた。なお旅客営業にかかる経費は桃園県政府の支出で賄われており、運賃は当面無料とされている。 旅客営業は周辺住民の通勤・通学の足として好評だが、発電所の石炭輸送へ影響が出てしまうため、現状ではこれ以上の増発は難しいとされている。石炭輸送が八里区にある2008年に開港の台北港を利用し、海運で行われるようになれば増発及び線路改善などが可能になる。 桃林鉄路の桃園駅は縦貫線の同駅とは共有となっておらず、専用プラットホームが駅前横の駐車場内に設置されている。また出入口が車道と共有となっているために、立入る際には自動車の出入りに注意が必要である。 また、台湾桃園国際空港の近くを走るため、前述の旅客化計画とは別に空港へのアクセス線とする計画もあったが、路線の規格が貧弱で空港アクセス線としては使用に耐えないことなどから、この計画は見送られた。空港アクセス線については、2013年6月開通をめどに三重駅から中壢駅間でを新設の捷運(桃園機場捷運)が担うことになった。 なお、2012年12月28日より桃園駅高架化事業着手により旅客・貨物営業とも休止することとなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「林口線」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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