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枯野の宿[かれののやど]
『枯野の宿』 (かれののやど)は、つげ義春による日本の短編漫画作品。1974年7月に、『漫画ストーリー』(双葉社)にて発表された。 == あらすじ ==
生活費の三分の一を占める家賃からの解放をもくろむ寡作な漫画家の主人公が、羽生に、200万円くらいの予算で土地を買おうと一人でおもむくが、あえなく不動産屋に追い返され途方に暮れていると、利根川べりで突然に夕立に遭う。 仕方なくすぐそばにあった商人宿に泊まることになるが、そこで絵を志したという宿屋のせがれ・岩男に出会う。しかし40度近くの熱を出してしまい、翌日まで寝込むことになる。岩男が描いたという、壁一面枯野が描かれた部屋に宿泊するが、病床で主人公は夢を見る。霧の深い利根川らしき雰囲気の川を、岩男の漕ぐの舟で「いい所」へ導かれようとする中で目を覚ますと、そこには奥さんが迎えに来ている。彼女は「この部屋淋しいわね。この陰気な絵のせいかしら」というのにたいし、主人公は「とてもなじめる」というなど、夫婦の感覚のずれがさりげなく露呈される。最後は、主人公とその妻が利根川の土手を歩く何気ない場面で終わる。 芭蕉の句に「旅に病で夢は枯野をかけ廻る」という句があるが、後半は主人公が病んで見た夢の中で枯野を駆け巡っているという内容となる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「枯野の宿」の詳細全文を読む
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