|
柳幸典(やなぎ ゆきのり、1959年(昭和34年)5月2日-)は、福岡県生まれの現代美術作家。 ==概要== 蟻を使った作品、フンコロガシのように土の玉を転がす作品など、美術のシステムの外で〈移動〉を切り口に発表を開始。栃木県立美術館でのアート・ドキュメントでは優秀賞を受賞する。〔柳幸典『犬島ノート』ミヤケファインアート、2010年 ISBN 978-4-9903847-2-2〕 1990年、イエール大学スクール・オブ・アート・アンド・アーキテクチャー大学院彫刻科に奨学金を得て渡米、ビト・アコンチ、フランク・ゲーリー等に師事する。卒業後、ロサンジェルスのLACE(ロサンゼルス・コンテンポラリー・エキシビジョンズ)、ニューヨークのストアフロント・フォー・アート・アンド・アーキテクチャーにて展示。この際、砂絵の万国旗を蟻が壊して行く作品『アント・ファーム』を発表、後にアート・イン・アメリカの表紙になる。〔柳幸典『犬島ノート』ミヤケファインアート、2010年 ISBN 978-4-9903847-2-2〕 湾岸戦争直後、ニューヨークのギャラリーでの『Hi-no-maru 1/36』、そしてヒルサイドギャラリーでタミヤのプラモデルの戦車を使った『セルフディフェンス』を発表、日の丸シリーズの始まりとなる。1992年より、Asian Cultural Councilの助成を得てPS1スタジオプログラムに参加。〔柳幸典『犬島ノート』ミヤケファインアート、2010年 ISBN 978-4-9903847-2-2〕 1993年第45回ベニス・ビエンナーレのアペルト部門にて『ザ・ワールドフラッグ・アント・ファーム』が受賞。1996年には、サンフランシスコ湾に浮かぶ元連邦刑務所アルカトラズ島でのアートプロジェクトを実現。2000年のホイットニー・バイアニュアルに選出され、ジャスパー・ジョーンズの『Three Flags』をモチーフとした『スタディー・フォー・アメリカンアート』を発表。〔柳幸典『犬島ノート』ミヤケファインアート、2010年 ISBN 978-4-9903847-2-2〕 日本帰国後、2005年より広島市立大学芸術学部准教授。広島市内にある遊休施設のアートによる有効利用として広島アートプロジェクトを立ち上げる。 1995年、瀬戸内海の犬島にある銅の精錬所廃墟を一目見た際、ライフワークとしての犬島アートプロジェクトを思い立つ。島全体が芸術となる計画を発案、その後、建築家三分一博志とコラボレーションする事となり、三島由紀夫が住んだ家と近代化産業遺産が一体となった犬島アートプロジェクト『精錬所』を制作、2008年に公開へと至る。 2010年の瀬戸内国際芸術祭に合わせ、犬島『家プロジェクト』にて、柳の作品が犬島集落の三カ所のサイトにて、建築家妹島和世とのコラボレーションで展示されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「柳幸典」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|