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柿崎氏 : ウィキペディア日本語版
柿崎氏[かきざきし]

柿崎氏(かきざきし)は、越後発祥の氏族
安田氏水原氏杉原氏)は同族とされる。
== 概要 ==
柿崎氏(かきざきし)は、桓武平氏城氏から出た大見氏の後裔と考えられる。
鎌倉時代柿崎宿の地頭職であった大見氏は、柿崎十六家の一に数えられており。大見氏の祖となった実景が、蒲原安田の柿崎の地頭職を勤めた柿崎氏につながったとされる。大見実景は鎌倉時代を通じて頸城に勢を振るったが、鎌倉幕府滅亡後の南北朝内乱の際、新田氏の一族である里見氏に圧迫され、更に上杉憲将に与したことで、柿崎城に敗れ没落したとされている。大見氏は古くから伊豆国大見郷に定着した族と思われ、桓武平氏を称していた。平将門を討って威勢をあげた平貞盛は、平家繁栄の基礎を築くため、一族の子弟を引き取って自分の子として育て各地に定着させた。大見氏も大見郷に入ったか、または土着の豪族と結びついて大見氏を称だ。後に柿崎景家に連なることとなった大見氏は宇佐美氏とともに上杉氏に従って越後に移住し、柿崎地頭職を回復し、ともに柿崎近辺に拠って勢を振るうようになった。このことから、柿崎氏は宇佐美氏の一族であったと考えられる。その後、南北朝内乱の結果、柿崎氏は旧領を回復し、戦国時代に至り、柿崎に居館を構えて越後守護上杉氏に仕え、さらに、守護を圧倒して越後を実質的に支配するようになった守護代長尾為景に属して威勢を振るうようになった。
天文年間(1532~54)上条上杉氏の乱に際し柿崎景家長尾為景に属して戦功をたて、柿崎一族の惣領となり和泉守を称した。景家の居城は、詰城とする猿毛城と米山寺に控えの柿崎城を築き、下越と上越の喉元を扼する要所をおさえていた。その館は柿崎木崎山に構え、春日山城に屋敷を賜り、為景没後に越後国主の座に就いた上杉謙信の側近くに仕えた。景家は剛勇をもって知られ、謙信麾下に並ぶもののない勇将と称えられた。しかし、謙信いわく「柿崎もし分別あらば七郡に手に合ふ者あるまじ」と。これを、みる限り、剛勇無双の勇将ではあったが思慮分別に欠けるところがあったものであろう。とはいえ、治下にあっては重臣として政治に参画し、戦にあっては七手組の旗頭となって常に先陣を務めた。当時、柿崎景家の剛将ぶりは、遠く中国地方にまで聞こえていたという。絶頂時における景家の所領は三万貫といわれ保倉川以北一円をほとんどその勢力下に収めていた。系図では、景家は天正二年(1574)没とされているが、『上杉家年譜』などには、天正五年十一月織田信長に内通したとの疑いで景家父子が上杉謙信に滅ぼされ、弟三四郎が召し出されて家督を継いだとある。 しかし、天正三年(1575)の『上杉家軍役帳』や、同五年十二月『上杉家中名字尽手本』には息晴家の名が記され、系図は晴家の没年を天正六年(1578)とする。さらに同年八月景家の遺児千熊丸(憲家)に名跡復活が認められたことも確実であるから、景家父子誅伐の年代や事実そのものにも疑問が残る。景家は上杉二十五将のひとりで、永禄初年のころから内政を担当したが、その本領は勇猛な武人にあった。謙信の初の上洛では先駆をつとめる。小田原城攻撃に参加し、これにつづく鶴岡八幡宮拝賀では謙信の警固にあたった。戦闘では先陣を命じられることが多く、永禄四年(1561)の川中島合戦でも真っ先に妻女山を駆け降りて武田勢に突入するなど、目覚ましい働きをした。
景家没後、柿崎氏は没落を余儀なくされ、しばらく雌伏の時代が続いた。これは景家が信長に内通したとする結果。と解釈するものが多い。それによれば天正六年の没落に際して、千熊丸は乳母に抱かれて上田に逃れて隠れていたが、家臣等の活躍によって、同年柿崎家再興が許されその名跡を継いだ。そして、天正十二年八月、千熊丸は景勝より憲の字を賜って憲家と名乗った。以後、上杉景勝の麾下の将として活動したが、慶長二年(1597)、豊臣秀吉の命による伏見舟入の普請に落度があり改易処分を受けた。その後の寛永元年(1624)三月、景勝の一周忌に際して赦免となり、ふたたび上杉氏に仕えて、子孫は米沢藩士として明治維新に及んだ。





抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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