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核反応 : ウィキペディア日本語版
原子核反応[げんしかくはんのう]
原子核物理学における原子核反応(げんしかくはんのう、)または核反応とは、入射粒子〔入射粒子としては原子核核子陽子中性子)など様々なものがある。〕が標的核(原子核)と衝突して生じる現象の総称を言う〔ただし、原子核の転換を伴う場合に限定することが多い。
用語辞典(1974) p.52 『核反応』〕。大別して、吸収、核分裂、散乱〔弾性散乱、非弾性散乱の二つに分けられるが、弾性散乱は省かれることもある、といわれる。〕の三つがあるが、その反応過程は多彩で統一的に記述する理論はまだない。
核反応においては、電荷、質量数、全エネルギー、全運動量が保存される。

== 核反応を表す式 ==
核反応は次の様な記号で表される。すなわち、代数的に、原子核 ''A'' (標的核)と粒子 ''a'' (入射粒子)が衝突して、原子核 ''B'' (反跳核または残留核〔核反応によって放出された粒子を放出粒子(ほうしゅつりゅうし、emitted particle)と呼ぶが、放出粒子を放った後に残った原子核で、軽いもので反跳するようなものを反跳核(はんちょうかく、recoil neucleus)、また重いものを残留核(ざんりゅうかく、residual nucleus)と呼ぶ。用語辞典(1974) 該当項目〕)と粒子 b (放出粒子)が発生するとき、これを
: ''A'' (''a'', ''b'') ''B''
と書き (''a'', ''b'') 反応と呼ぶ。
たとえば、具体的な記述として 7Li (p, γ) 8Be というものがあれば、これは
: 7Li + p → 8Be + γ
という核反応を表しており (p, γ) 反応または陽子−ガンマ反応と呼ぶ、というように用いる〔他にも例えばラザフォードが1919年に発見した窒素14にアルファ線を当てると陽子を放出して酸素17になるという反応は
:14N (α,p) 17O
と記述できる。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「原子核反応」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nuclear reaction 」があります。



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