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核異性体転移または異性体転移(英語:''Isomeric transition''、ITとも略記)とは、励起された原子核(核異性体)に起こる、ガンマ線の放出を伴う放射性崩壊の形式。 例えば核分裂や核融合、アルファ崩壊やベータ崩壊の直後の原子核は、エネルギーの高い励起状態にあることがあり、励起した原子核(励起核)の余分なエネルギーはガンマ線の放出によって解放され、原子核はよりエネルギーの低い励起状態、あるいはエネルギーが最低の基底状態へと戻る。 これは励起後、即時にガンマ線を放出するガンマ崩壊の崩壊形式と同様であるが、励起された状態をある程度の時間継続する核異性体が関わると言う点でガンマ崩壊とは区別される。 放出されたガンマ線は通常そのまま原子外に放射されるが、光電効果によりエネルギーを直接最も密接な束縛電子に転移させ、高エネルギー電子として原子からはじき出す原因を作ることもある。 これはまた、励起核が原子核内部にも存在確率を有するS殻電子に直接エネルギーを受け渡して放出する内部転換とも外見上類似するが、別のメカニズムであり混同するべきではない。 == 外部リンク == * 核種のライブチャート - IAEA with filter on isomeric transition decay, in Java or HTML en:Nuclear isomer#Decay processes 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「核異性体転移」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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