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核細胞質性巨大DNAウイルス : ウィキペディア日本語版
巨大核質DNAウイルス[きょだいかくしつでぃーえぬえーういるす]

巨大核質DNAウイルス (''Nucleocytoplasmic large DNA viruses'') とは、ウイルスにおける分類の1つである。2006年にアメリカ国立衛生研究所のエル・アラヴィントの研究グループが提唱した。以下のが属する。このうちDinodnavirusは属するか未確定である。
* アスファウイルス科 ()
* アスコウイルス科 ()
* ?
* イリドウイルス科 ()
*
* メガウイルス科 ()
* ミミウイルス科 ()
* パンドラウイルス科 ()
* フィコドナウイルス科 ()
* ポックスウイルス科 ()
名前の通り、ゲノムサイズやカプシドの直径が大きい。中にはミミウイルスのように発見から9年近く真正細菌に分類されていたものや、ママウイルスのようにウイルスに寄生するウイルスであるスプートニクヴィロファージが付くなど、ウイルスよりも生物に近い性質を持つものもある。
巨大核質DNAウイルスは、ウイルスの分類における階層は不明である。また、ウイルスの遺伝子が巨大で複雑なことから、太古の昔に共通祖先から真核生物と分化したという説がある。仮にそうだとすれば、現在では生物と見なされていないウイルスと生物の境目が曖昧になる。そのため、巨大核質DNAウイルスはウイルスではなく、真核生物真正細菌古細菌に次いで、新たな生物のドメインである可能性がある〔Common Origin of Four Diverse Families of Large Eukaryotic DNA Viruses ''National Center for Biotechnology Information'' 〕〔Glimpses of the Fourth Domain? ''Discover'' 〕。
== 出典 ==




抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「巨大核質DNAウイルス」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nucleocytoplasmic large DNA viruses 」があります。



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