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根室車石[ねむろくるまいし]
根室車石(ねむろくるまいし)は、北海道根室市の根室半島花咲岬附近一帯に広く分布し、方沸石を含み、アルカリ分に富む玄武岩質岩石中にみごとな放射状節理の発達した球状岩体である。1939年(昭和14年)9月7日に、国の天然記念物となった。 == 概要 == その形成当時は、白亜紀(6千万年 - 1億3千万年前)といわれた時代でアンモナイト・イノセラムスなどの動物が、住めるような今より暖かい海であった。その海底の地下深くより千度以上もの温度をもったマグマが上昇し、海水を含んだ泥(根室層といわれている)の附近で水平に方向をかえ溶岩となって泥の中へ浸入し、そこで泥の中の海水は、この溶岩を冷やすことになる。 表面は、冷やされるため、はじめは柱状節理といわれる柱のようになった割れ目ができるが内部はまだ溶けており、後方から送られる溶岩によって先に進んでいき先端部より海水が浸入し内部を急冷する。 そして最後には球形の「車石」を多数をつくる。このような溶岩を「枕状溶岩」といい、この半島での岩質は粗粒玄武岩といわれており一般に長径1 - 2メートル、最大で6メートルにおよぶものもある。このような火成岩の典型的な放射状節理構造は例も少なく学術上貴重であり太平洋に面する断崖に球状岩体の多数重なる様は、一大奇観を成している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「根室車石」の詳細全文を読む
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