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桓因[かんいん]
桓因(かんいん、ファンインないしはファニン)は朝鮮神話(檀君神話)における帝釈天。 == 概要 == 『三國遺事』は「古記」(現存せず)を引用する形で、桓因とその子・桓雄について次のように書いている。
桓因に対しては注釈で、帝釋〔帝釋=帝釋天の別名が「釋提桓因」であり、ここに登場する桓因が「釋提桓因」のことであることがわかる。帝釈天はインド神話の神「インドラ」がその起源で漢訳仏典では「因陀羅」と音写される。別名を「シャクラ」、漢訳で「釋迦羅」という。詳しくは「シャクラデーヴァーナームインドラ」、漢訳で「釋迦提桓因陀羅」。「諸天の中の王」の意。略して「釋提桓因」とも書く。漢字文化圏で「帝釈天」と意訳されるのは「帝」がインドラの意訳「釈」はシャクラの音写の略である。〕ともいう、と書かれている。 桓因の庶子である桓雄(かんゆう、ファンウンないしファヌン)は下界に興味を持ったので、桓因は桓雄に下界を治めるよう命じ、桓雄は太伯山(三國遺事の注釈では妙香山のことであると明記されているが、白頭山とする説も散見される)の神檀樹に部下3,000人と共に天下って「神市」という国を築いた。桓雄はある熊の願いをかなえて女にし、この熊女(ゆうじょ、ウンニョ)との間に子をもうけた。これが檀君王倹(檀君)であり、朝鮮最初の国家である檀君朝鮮を築いた人物であるとされる。 その他、由来の定かでない史書や偽史にも桓因は登場している。『符都誌』(1953年発行)に書かれたところによれば、桓因は黄穹(황궁)の孫であり、黄穹は白巣、青穹、黒巣と並ぶ四人の天人のうちの一人だった。ここでは天人である桓因は朝鮮人の祖先であるとされる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「桓因」の詳細全文を読む
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