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桜の森の満開の下 : ウィキペディア日本語版
桜の森の満開の下[さくらのもりのまんかいのした]

桜の森の満開の下』(さくらのもりのまんかいのした)は、坂口安吾短編小説。坂口の代表作の一つで、傑作と称されることの多い作品である〔奥野健男「坂口安吾――人と作品」(文庫版『白痴二流の人』)(角川文庫、1970年。改版1989年、2012年)〕〔。ある峠の山賊と、妖しく美しい残酷な女との幻想的な怪奇物語。の森の満開の下は怖ろしいと物語られる説話形式の文体で、花びらとなって掻き消えた女と、冷たい虚空がはりつめているばかりの花吹雪の中の男の孤独が描かれている。
1947年(昭和22年)6月15日、暁社雑誌『肉体』創刊号(第1巻・第1号)に掲載され〔雑誌『肉体』は雑誌『曉鐘』の改題誌であるが、1948年(昭和23年)8月に全5冊で廃刊となった。当初は雑誌『新潮』に掲載されるはずであったが、残酷な人殺しの場面があるために、GHQ言論統制を危惧した編集長に断られ、三流カストリ雑誌からの発表となった。〕、同年5月15日に真光社より刊行の単行本『いづこへ』に収録された。文庫版は講談社文芸文庫岩波文庫などで刊行されている。翻訳版はJay Rubin訳(英題:In the Forest, Under Cherries in Full Bloom)で行われている。
1975年(昭和50年)5月31日には、本作を原作とした映画が公開された。
== 作品背景 ==
安吾が後に書いたエッセイ『桜の花ざかり』〔西日本新聞 1953年4月5日号に掲載。『明日は天気になれ』に所収。〕には、東京大空襲の死者たちを上野の山に集めて焼いたとき、折りしも桜が満開で、人けのない森を風だけが吹き抜け、「逃げだしたくなるような静寂がはりつめて」いたと記されており、それが本作執筆の2年前に目撃した「原風景」となっているという〔七北数人「紹介文」(『桜の森の満開の下 坂口安吾デジタルミュージアム』) 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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