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『梨のつぶて』(なしのつぶて)は、丸谷才一が最初に著した評論集。 1966年10月15日、晶文社より刊行された。装丁は平野甲賀。正式のタイトルは「梨のつぶて 丸谷才一文芸評論集」。 == 内容 == Ⅰ 文明 Ⅱ 日本 Ⅲ 西欧 * 「未来の日本語のために」では、『マタイによる福音書』第6章26節から31節までの文語訳(大正6年)と口語訳(昭和29年)を全文引用して論じている。後者について丸谷は、「イエスの口から断じて出るはずがない、平板で力点がなくて、たるみにたるんでいる駄文」「世界の文明国のなかで、新教徒が、これほど馬鹿ばかしい文体で書かれた聖書を読まされている国が、そういくつもあるとはぼくには思えない」〔原文は「現代仮名遣い」。現在主に読むことのできる書籍では、本文の表記は「歴史的仮名遣」に改められている。〕と評した。 * 「津田左右吉に逆らって」は、初め『中央公論』で掲載を断られ、『展望』に持ち込むも反応がなく、『文学』では津田批判の部分の全文削除を条件に掲載を了承される。こういった事情から書き下ろしとなったという〔『思考のレッスン』文春文庫、75-76頁。〕。 * 「西の国の伊達男たち」は、「T・S・エリオットの『荒地』は美しい反復によって終る。/Shantih Shantih Shantih/同じ言葉がくりかえされるのは、しかもそれが三度であるのは、もちろんある種の呪術的効果をねらったものだ」〔という文章で始まる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「梨のつぶて」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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