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梶田孝道 : ウィキペディア日本語版
梶田孝道[かじた たかみち]
梶田 孝道(かじた たかみち、1947年4月18日 - 2006年5月29日 )は社会学者。専門は国際社会学、ヨーロッパ研究。元一橋大学教授。1988年『エスニシティ社会変動』でサントリー学芸賞受賞。
== 人物 ==
民族の移動、民族意識の変化、地域統合の問題などの分析・理論化の研究を行っていた。
1997年に桜美林大学助教授の李光一から、李の論文「エスニシティと現代社会-政治社会学的アプローチの試み-」『思想』(岩波書店一九八五年四月号(昭和六〇年四月五日発行)について、著作権及び著作者人格権の侵害があるとして損害賠償請求訴訟を提起されたが、勝訴した〔平成11年7月23日 東京地裁での判決 平成09(ワ)18763〕。しかし本件はあくまで現行著作権法に基づく司法当局による判断である。教育・研究者としては、法律とはまた別次元の責任が問われよう。事実、梶田孝道の「剽窃・盗用」疑惑はこれにとどまらず複数あることが内部告発され、本訴訟と並行して、道義的責任や彼の研究姿勢をめぐり一橋大学社会学部において査問委員会が設置された。梶田の一連の著作が対象とされる該当論文等と詳細に比較、検討された。社会学部教授会は梶田に(「黒」でなくても「白」ではない、といった表現で)責任の一端を認め、今後十分注意するよう勧告した。尚、李論文からの盗用の疑いがもたれた『エスニシティと社会変動』、および大学院生の修士論文の一部を盗用したとされた『統合と分裂のヨーロッパ―EC・国家・民族』 (岩波新書)は、この「事件」以後、出版社側の独自の判断により、再版されていない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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